大嵜直人のブログ

たいせつな何かをなくした心に、ともしびを。

つながり

ブログ開設4周年に寄せて。

ブログを開設して4周年になりました。 書き始めたときには想像もしていなかった奇跡が、たくさん起こりました。 多くの応援のおかげで、今日もこうして書いています。 ほんとうに、ありがとうございます。

変な関西弁を話す神さまのこと。

その先輩は、変な関西弁を話した。 はじめて配属された部署の、一年先輩だった。 地下の冷蔵庫を案内してもらいながら、穏やかに話しかけてくれた。 関西の学校を出たと聞いたが、その関西弁は変だった。 漫才をする芸人や、あるいはわたしが知っていた関西…

あの日、大池公園で食べたハンバーグ弁当の味を、忘れない。

写真の日付は、2020年4月某日だった。 データに撮影した日付も記録されているから、便利になったものだと思う。 100年ぶりの、感染症禍。 「なんとか宣言」とやらが発令され、いままで経験したことのない春だった。 車の窓から覗く空の色は、何も変わらない…

ブルーベリーの実る丘へ。

冬至を迎えた陽の光は、どこか優しかった。 記憶の中では、いつも夏の強い陽射しに包まれている農園。 師走の風に吹かれて、その赤くした葉が揺れていた。 訪れる前の週に12月としては異例の降雪があり、数日前まで雪は残っていたと聞いた。 道中を心配した…

なんでもない日は、だれかのとくべつな日。

お世話になっているお店が、今日で6周年を迎えた。 その前のお店からすると、16周年。 時が流れるのは早いものだと愕然としながらも、美味しい思い出の詰まった一年一年を想う。 そして、そんな日をお祝いさせて頂けることに喜びを覚える。 気の置けない仲間…

書評:飯尾さとみさん・飯尾淳子さん共著「京都のお酢屋のお酢レシピ」に寄せて

今日はKADOKAWA(アスキーメディアワークス)出版、飯尾淳子さん・飯尾さとみさん著、「京都のお酢屋のお酢レシピ」に寄せて書いてみたい。 ここで何度も紹介させて頂いている京都・宮津の飯尾醸造さんのお酢を使ったレシピ本である。 飯尾醸造さんについて…

もしも、世界が音であったなら。

もしも。 もしも、世界が音であるならば。 それは、どこまでも広がりゆくものかもしれない。 それは、ただ浮かび、ただ消えゆくものかもしれない。 それは、聴くことで初めて姿を現すものかもしれない。 それは、そこに在ることを伝えるためのものかもしれな…

ふと思い出す言葉へ、手紙を送ること。

思えば、ワーカホリックに働いていた時代にも、人には恵まれたものだ。 そこから得られたことも多い。 末っ子長男の気質のせいか、年下や部下よりも、年上や役職者の方が付き合いやすかった。 亀の甲より年の功ではないが、やはり年長者の言葉というものは重…

離れて見守る、という愛の表現の仕方。

自分の中にはない、愛の表現の仕方を知ること。それは、自分の世界を確実に広げてくれる。そうして世界の見方を変えていくことを、癒し、とも呼ぶのだろう。

また、ブルーベリーの実る丘から、琵琶湖を眺めたい。

滋賀県は琵琶湖の湖西、大津市。 かの有名な延暦寺比叡山もある、その大きな湖を見下ろす山中に、ブルーベリーの実る丘がある。 37年前、一人の女性がブルーベリーの苗木を植えて、無農薬栽培を始められた。 農薬全盛のその時代、そして当時はあまり認知度…

Talk someone. ~誰かと、話そう。また、笑顔で飲みにいくために。

私がお酒を断ってから、529日が経った。 もうすぐ1年半になろうとしている。 相変わらず淡々と断酒は続いている。 けれどここ最近は、私自身というよりも、社会全体がお酒との関係性が変わる岐路に立っているように感じる。 在宅勤務、オンライン、人と…

こころは玉置山に飛んで。

その写真を見てしまったら、もう取るもの手につかなくなった。 SNSで、たいせつな友人の方が、玉置山の画像をアップしたのを見てしまった。 私のこころは、そぞろに。 一年前に訪れた、あの玉置山へと飛んで行ってしまった。 kappou-oosaki.hatenablog.jp =…

ちいさな身体いっぱいに春の息吹を詰め込んで ~愛知県刈谷市「魚屋ごんべえ」訪問記

肌寒い日が続いたあとは、春の陽気が訪れる。 三寒四温とはよく言ったもので、冬のコートの出し入れに悩んでいるうちに春はやってくる。 その日の日中は、少し汗ばむような陽気の日だった。 春の陽気というのは、なぜあんなにも、人をぼんやりとさせるのだろ…

ライフワークは、必ず叶います。

ライフワークは、必ず叶います。 と彼女は言った。 そして、続けた。 その第一は、ビジョンを描こうが、描けなかろうが。 今を生きること。 今やれることをやりきること。 彼女の言葉だ、と思った。 = やまとうたは人の心を種としてよろづの言の葉とぞなれ…

溶けるバターを眺めながら、3年という時の流れに想いを馳せる夜。 ~愛知県刈谷市・「魚屋ごんべえ」訪問記

ものの本によると、新規開店する飲食店の中で、3年後もそのまま営業を続けられるお店は、わずか1割に満たないと聞く。 訪れるたびに風景が変わる名古屋駅や、あるいは雨後の筍のように隆盛を極めるタピオカを売る店などを見ていると、さもありなんと思う。…

持て余す。

多くの人がそうであるように、私は私自身のことが見えない。 だから、他人の目線が必要なのだろう。 私が停滞するときは、「持て余す」ときらしい。 自らの力を、エネルギーを、才能を。 自分の起こした火で、自らの身体が焼け爛れてしまうように。 これは複…

自分に料理を美味しくつくることのできる才能があるのだとしたら、と大将は言った。

イチローや松井は、毎試合、毎試合、出場し続けることに重きを置いていた。 その試合を観に来た人にとっては、その一期一会の一試合しかないからだ。 自分に料理を美味しくつくることのできる才能があるのだとしたら。 できるだけ多くの人に、それを伝えたい…

クリスマスイブに寄せて、追憶と奇跡について想うこと。

時にふと、昔の記憶が甦ることがある。 よく聴いていた音楽を耳にしたり、以前に通っていた場所に足を向けたり、鼻腔をくすぐる香りが懐かしかったり、あるいは何か心に刻まれることが起こった季節がめぐってきたり、そのタイミングは様々だったりする。 そ…

からすみ餅の大群と過去の自分に出会った日

よくも悪くも他人のことはよく分かるのに、人は自分のことを自分が一番分かっていない。 だからこそ、他人がいるとも言えるのだが。 そして、一番分かっていないのは、過去の自分のことなのかもしれない。 = さて、断酒も400日を越えた。 世間は師走の忘…

愛する対象が、あるだけで。 ~東京・「東新宿 炭火割烹 倉乃介 発酵と熟成の幸」訪問記

東京は東新宿の炭火割烹、「倉乃介」さんを再訪した。 ノンアルコール民の国籍を取得してから久しいが、折に触れて「倉乃介」さんには暖簾をくぐらせて頂いている。 その料理の味、お店の雰囲気、そして大将の飾らないお人柄に惹かれて。 旬のゆり根と、魔法…

安納芋の甘さに秋の深まりを感じる夜 ~愛知県刈谷市「魚屋ごんべえ」訪問記

気付けば、朝夕の風はコートが欲しくなるくらいに冷たくなってきた。 色づいた葉も少しずつ落ち始めて、いよいよ晩秋である。 そんな晩秋の夜、刈谷市の「魚屋ごんべえ」さんを訪れた。 思い返せば、前回は9月に友人のお祝いに同席させて頂いていた。 あの…

ブルーベリー慕情。

どうも朝から不思議な日だった。 家を出たときは泣き出しそうな薄曇りの空のはずだった。 それが、午前中に外を出てみると、気持ちいくらいの青空が広がっていた。 けれど、地面が濡れていた。 誰かが水を撒いたのかと思ったが、木の葉に残る足跡に、雨が幻…

相手に喜んでもらうことを、ゴールにはできない。

先日、ハンドメイドのアクセサリーを製作・販売されている方とお話しする機会があった。 依頼されている小説で、私が悶々としていることをお話ししたのだが、いろんな角度からお話を聞かせて頂いた。 その中でも、「喜んでもらうことを、ゴールにはできない…

人の温かさが秋を運んできた夜 ~愛知県刈谷市「魚屋ごんべえ」 訪問記

お誘いいただいて、刈谷市の「魚屋ごんべえ」さんを再訪した。 お誘いいただいたのは、この「魚屋ごんべえ」さんを紹介頂いたご縁の知人で、その知人のお店の周年祝いとお誕生日のお祝いを兼ねて。 お祝いの席というのは、楽しいものだ。 付き出しの渡り蟹。…

表現者としての喜び。

先日ご紹介した、根本理加さんのクリスタルボウルに寄せて綴らせて頂いた「同時代に響く音色」に、理加さんご本人のブログでご紹介を頂きました。 ameblo.jp 何がしかの表現をしていく中で、やはり嬉しいのは感想を頂いたときです。 今回、こんな風にご感想…

「同時代に響く音色」

根本理加さんのクリスタルボウル演奏CD「Crystal Bowl Resonance」に寄せて、理加さんのクリスタルボウルへの想いを執筆させて頂きました。 リンク先のPDFファイルをご覧ください。 nemotohiroyuki.jp 私は2017年の3月に、葉山の海岸で理加さんのクリス…

ブルーベリーの実る丘から。 ~滋賀県大津市・ブルーベリーフィールズ紀伊國屋 訪問記

何度目かの訪問になるのだろうかと考えていた。 ぼんやりとそんなことを考えていると、初めて訪れたときと同じように、私は山中の分かれ道を間違えて、延暦寺霊園の方に行ってしまった。 毎回、この岐路を私は間違える。 単純に考えても2分の1のはずなのに…

あの日、よく晴れた丘で。

何度かここで紹介しているが、吉兆の創業者・湯木貞一氏の、僕が好きな逸話がある。 湯木貞一氏が、昭和のはじめに大阪・高麗橋に店を構えた当時のこと、お越しになったお客様が、 「美味しかったよ」 と仰って帰られるのをお見送りしていると、湯木氏はその…

再現性なきCD。 ~根本理加さんの『Crystal Bowl Resonance』発売を祝して

本来、音楽とは時間の芸術であり、再現性のないものだ。 それがテクノロジーと録音技術の発達により、古くはカセットテープ、CD、そしてストリーミングなどの媒体に記録された音楽を楽しめるようになったのは、人類の歴史の中でもほんの最近の話だ。 その恩…

乗っている人の想いを乗せて。

kappou-oosaki.hatenablog.jp 昨日のエントリーに、たくさんのリアクションや励ましの言葉、記事のシェアを頂きました。 改めて、有難い応援に感謝申し上げます。 投稿した途端に、膝が笑うような怖さを感じ、後戻りできない感に悶絶しておりました。 けれど…