とかく足りないことに目が向きがちの私たちにとって、自分の短所はよく目につくものです。けれどその短所が、もしも才能の萌芽だとしたら、それを見る目も変わってくるように思うのです。
昨日の記事の続きで、少し短所と才能について考えてみます。
何かを続けることは、私は割と得意なのです。
ストレングスファインダー診断の第5位の「適応性」の恩恵なのかな。
反対に苦手なのは、何かを始めることと、やめること。
苦手なことより得意なことにフォーカスするのは王道だけれども、最近はなぜかこの苦手な短所だと思っていることに少し興味がある。
「活発性」餅の方のように、何かを一足飛びに始められるようなことを頑張って練習してできるようになろうとしたら、きっと徒労に終わるだろう。
けれど、もしもこの短所が才能だったら?
何かを始めない。その代わりに止めもしない。
そんな才能ってなんだろう。
そもそもそれってあんまりいい響きに聞こえない。
ガンコ?偏執狂?臆病?
けれど、そんな才能があってもいい。
思いついたのは、みんなが飽きてやめたビックリマンチョコのシールを延々と集め続けた結果、20年経ってプレミアの価格がついた。みたいな。
・・・うーん、ショボいな、もうちょっといいイメージを探そう。
そんなこんなもの想いにふける、秋の夜長。風邪で走れない、呑めないというのは意外な恩恵を与えてくれるようだ。
2017.11.8
ビックリマンチョコ、懐かしいですね。
「ヘッドロココ」というキラキラのシールが出たときの感動は今でも覚えています。
当時、シール目当てで大量買いをしてチョコを捨てるという行為が学校で問題になったような記憶がありますが、私はもっぱらあのウエハースチョコが大好きでしたので、それを捨てる輩が信じられませんでした。
・・・すいません、どうでもいい話でした。
あ、いや、でもちょっと関係あるかもしれません。
ビックリマンシールにフォーカスするのか、チョコレートにフォーカスするのか。どちらがメインで、どちらがオマケなのか?は見る人によって違うわけです。
シールを目当てで買う人もいれば、チョコレートを目当てで買う人もいるかもしれない。その半々で買う人もいるかもしれない。それは見る人の視点によって変わってくるわけです。
短所は見方によっては長所になります。
それは資質であって、長短・善悪・正誤の判断をつけるべきものではないと思うのですね。
臆病だと思っている人は、リスクヘッジが得意な人と見ることもできます。
神経質だと思っている人は、感受性に恵まれている人と見ることもできます。
マイペースだと思っている人は、自分の軸がしっかりしている人と見ることもできます。
大ざっぱなだと思っている人は、自然体で親しみやすい人と見ることもできます。
寂しがりやだと思っている人は、人と人をつなげることができる人と見ることもできます。
そのどちらにフォーカスするか、だと思うのです。
そして人の意識はフォーカスすればするほど、現実面でその点をより広く深くしていくようです。臆病だと思い続ければ臆病な点ばかりがフォーカスされ、リスクヘッジが得意だと思い続ければその長所が発揮される場面を探し出すように。
ストレングスファインダーでも、人の悩みは上位資質のベースメントであることが多いと言われます。人間関係構築力のカテゴリーの資質が上位に多い方の悩みが、まさに人間関係の悩みであるように。
ところが、その裏にはその人の磨かれていない巨大な才能の原石が見え隠れしているのです。
だから、短所が目について仕方ないときは、
「もしこれが才能だとしたら、どんな才能なんだろう」
と一度仮定して考えてみてはいかがでしょうか。
もしかしたら、今日のテーマのビックリマンチョコのコレクターのような才能のかけらが見つかるかもしれません。
さて3が日も過ぎると、もうお正月気分も抜けますね。
寒さもいよいよ本番のような厳しさになってきました。
どうぞ、暖かくしてごゆっくしお過ごしください。