夢や希望を叶えるためには、それに向けて目標を設定しやるべきことを明確にして、準備して実行すること。
それも一つの方法なのですが、今与えられていることを楽しむという方法もあります。
「目標達成型」と「天命追求型」と呼ばれる二つの方法がありますが、自分に合った方法を考えると楽しくなるのかもしれません。
思いもよらない経験
当店の言の葉をお楽しみ頂いている知人の方から、会社のホームページをつくるからキャッチコピーを考えてほしいとお声がけいただきました。ありがたいことです。
私はこれまでの経歴でコピーライターをした経験はありませんので、キャッチコピーを考えるというのは、ずぶの素人です。しかし「採用されたら美味しいお酒と肴」という報酬に目がくらみまくり、その会社さんの魅力を伝えるキャッチコピーのために頭を巡らせております。
当ブログをオープンしようと思ったときに、「キャッチコピーを考える仕事」につなげようと思ったことはありません。
ただインプット過多だったことと、ブログを書いたらどうかと声をかけて頂いた方がいらっしゃったこと、そして過去に私自身もブログの言の葉に救われたので、私もそんな言の葉を綴ってみたいと思い、始めました。
そしてオープンして書き始めると、書くことが楽しく今日まで続けられています。
それがこうして「キャッチコピーを依頼されて、報酬は美味しいお酒と肴」という展開になるとは、おもしろいものです。
夢や希望を叶える、二つの方法
冒頭で申しあげましたとおり、夢や希望を叶える方法として、「目標達成型」と「天命追求型」という二つの方法があります。
「目標達成型」は読んで字のごとく、設定した目標に向かってそこに至るプロセスを考え、それを着実に実行していく方法です。夢や希望を叶える方法と聞くと、普通に思い浮かべるのがこの方法ですね。
よく聞く「PDCAサイクル」と呼ばれる仕事の進め方が、それに当たります。会社で仕事をしていると、必ず四半期、あるいは半期、通期の売上であったり、商品開発であったり、人材育成であったり、諸々の目標設定をした上で仕事を進めていくと思いますし、この「目標達成型」の方法は多くのところで見かけます。
目標管理が苦手な私の資質
さて私事なのですが、この「PDCAサイクル」とか「半期目標」とかがメチャクチャ苦手です。目標管理とかのタスクにテンションは全く上がらず、当然スキルも身に付きません。
ええ、いつも個人目標シートとかの提出期限が近づくと、
「給食の牛乳がどうしても飲めなくて、掃除の時間はおろか昼休みの時間まで残されて苦戦している小学生」の気分になります。
そんな小学生、実際には見たことありませんが・・・
自分はダメだなー、仕事できんなーと思っていたのですが、以前ご紹介したストレングスファインダーの34資質の全順位を出してみたところ、下位の順位を見てすごく納得しました。
29位 分析思考/30位 目標思考/31位 原点思考/32位 競争性/33位 回復志向/34位 指令性
・・・そりゃ、目標設定やPDCAが苦手なわけですよね。
ストレングスファインダーの基本は上位資質にフォーカスして、下位資質に関しては「苦手だから克服しよう」とかするよりは「自分には興味がないんだ」と捉える方がよいとされます。うん、私には「目標達成型」の方法はあまり向いていないようです。
天命追求型の歩き方とは
そんな私のようなタイプの人には「天命追求型」の方法があります。
自ら目標を設定するのではなく、それを「天命」、すなわち人の力の及ばざるものに委ねて、いま目の前の状況や課題を全力で楽しんでいると、気づくとステップアップしている・・・そんなイメージです。
上のキャッチコピーのくだりなんて、まさにそれですよね。コピーライターなんて全く想像だにしていなかったのに、気づいたらキャッチコピーを考えている。
まさに「天命追求型」だなあ、と思うのです。
無理に設定した遠い未来の目標に縛られなくてもいい。
まして、それを達成できないからといって自分を責めなくてもいい。
ただ、いま目の前にあるひとつひとつのことを大切に、愛でて、楽しむことを全力でしていったらいい。
そう、いつも当店で申しあげている「日常の細部を見つめる」ことですね。
もし目標設定やそのノルマが少し息苦しかったり、プレッシャーを感じたりしたら、そんな考えもあると知っていると、少し肩の力が抜けるのではないのでしょうか。そして目の前の顧客のために何ができるのか、全力で取り組んでみると、気づいたらノルマも達成しているのかもしれません。
もちろん、この二つの分類もスパッときれい分かれるわけではなく、「目標設定型」70%、「天命追求型」30%というような割合に分かれる方もいらっしゃるのでしょう。
お客さま自身はどちらの型に近いか、考えてみるのも楽しいかもしれません。
どうぞ、ごゆっくりお過ごしください。