三重県は菰野町の「湯の山温泉」に行って緩んできたので、その訪問記を。
その日は電車で。
事件のあったマリオットアソシアホテルに、助かりました、また今度来ます、と心の中でつぶやいて立ち去り、近鉄名古屋駅へ向かう。名古屋~湯の山温泉は片道850円。四日市で湯の山線に乗り換えだ。
名古屋駅を出て少し走ると、こんな風景が広がる。日本の田園風景は本当に美しい。また天気もよく、抜けるような青空をぼーっと眺めているだけで緩んでくる。
四日市で乗り換えて約30分。目的地の湯の山温泉駅に辿り着く。どこの湯に入るか、電車の中でいろいろ見ていたが、眺めがよさそうで源泉かけ流しの湯があるということで、「希望荘」に決めた。
タクシーで10分ほどとの記載があったが、天気も良かったので歩いていくことにした。
湯の山温泉駅前の風景。山が近くに見える。2月の平日の午前中という時間帯であったからか、ほとんと歩いている人は見かけず、たまに車が行き交うのみだった。
道すがら、梅の花が咲いていました。桜といい、梅といい、こうしたピンク色の花には青空がよく似合う。 いい桜の写真を撮りたかったら、晴れの日に撮影することに限る、と聞いたことがあるが、本当にそうだと思う。
自然豊かな風景が広がる。遠くに見える山は鈴鹿山脈なのだろうか。また山頂には雪化粧がたくさん残っている。
振り返ってみると、だいぶ歩いて来た。ずっと登り坂のため、なかなかに息が上がって汗が出てくる。一人歩いていると、いろんな考えが浮かんでは消えていく。このあたり、ランニングや瞑想に似ているのかもしれない。
湯の山温泉駅から歩くこと小一時間。ようやくたどり着きました。道中、歩いている人は一人も見かけず、心細くなったりもしたけれど、無事に到着。
駐車場から望む、立派な外観。この日は本当に天気がよく、日輪も写っている。フロントで歩いて来たと言うと、妖怪でも見たかのように驚かれた。
「お電話いただければ、御迎えにあがりましたのに~」
なんだ、そうだったのか。でも温泉前にいい運動にもなったし、よしとしよう。
日帰り入浴は露天風呂を含む「自助の湯」が600円、そしてラドン熱気浴というゴジラの友達のような名前の施設も利用できるコースが1,500円。
時間もあったので、ゴジラの友達になることにした。このラドン熱気浴、地下1,500mから湧き出る源泉が気化する際にできるラドンという低放射線を吸収することで、免疫力と自然治癒力を高めるらしい。放射線とは、さすがゴジラの友達。
フロントから本館へはこんなゴンドラを使って移動。ゴンドラの設備のある温泉とは初めてだ。
ラドン温泉のラウンジからは、名古屋方面を望むこんな素敵な景色が広がる。
さすがに入浴施設の写真はないが、「木漏れ日の湯」 という源泉かけ流しの半露天風呂にまず浸かったが、平日の昼間という時間帯のせいか、誰もおらずひとり占めの状態で最高だった。
その後にラドン熱気浴をたっぷりと40分ほど浴びてきた。37℃、湿度80%ほどと、ゆるーいサウナくらいの部屋に入って横になっていると、汗が滝のように流れ出てくる。ラウンジで汗が引くまでゆっくりしてから、今度は大浴場、露天風呂へ。ゆっくり汗を流す。ここでは結構人が入っていた。
どのお湯も最高に気持ちがよく、滞在3時間ほどで緩みまくることができた。
希望荘の方に湯の山温泉駅まで車で送って頂き、また近鉄電車に揺られて帰る。
お世話になりました、また来ます。