朝から一人になりたかった。
そんな日がときどきある。
寂しがり屋だが、一人の時間も私にとっては非常に大切だ。
要は天邪鬼なのだろうが、ストレングス・ファインダーの資質の8位に「内省」、9位に「社交性」と相反するような資質が近くにいるのが、それを物語っているように思う。
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そう思っていると、遠くの顧客へ急ぎ納品に行くというミッションが舞い降りてきた。
世の中よくできている。
車の運転は苦手だが、一人で運転をするのは嫌いでもない。
高速を走っていると、いろんな想念が浮かんでは消えていく。
そんな時間が心地よい。
それは私が男性だからだろうか。
ヨーロッパには「男には一日の終わりに暖炉の火を見つめる時間が必要だ」ということわざがあると聞くが、どんなのだろうか。
女性にとっては、やはり誰かと話す時間なのだろうか。
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120キロほどの距離の顧客に無事に納品を終えたあと、軽く眠気が来たのでサービスエリアに寄る。
伊賀名物、忍者ソフト。
抹茶とバニラのミックス、なかにはつぶあんが隠れている。
それにしても、なぜ人はサービスエリアに来るとソフトクリームを食べたくなるのだろう。
私だけなのだろうか?そうでもない気がする。
必ず置いてあるという「習慣」や「刷り込み」によるものなのか、
それとも長距離の高速運転は、脳みそが糖分を欲するのか・・・
なぜなんだろう。
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そんなことを思いながらの帰路、伊勢湾岸道の橋から見る名古屋の夜景は、いろんな大きさの星が入ったおもちゃ箱をひっくり返したようにきれいだった。
一人運転中で、写真が撮れなかったのは悔やまれるが、
そんな今日もいい日だった。