大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

ナイターの照明の下で、プロの気分になった夜。

kappou-oosaki.hatenablog.jp

昨日のエントリーの通り、運動神経のあまりよくない私だが、身体を動かすこと自体は好きだ。

そして、幼い日にずっと一人で壁当てをしていたように、野球が好きだ。

そんなときに、友人からソフトボールのお誘いを頂いた。

この時期の天気のこと、ずっと予報は曇りか雨のマーク。

前日に雨が降り、当日の予報も曇りのち雨の降水確率50%と、開催が危ぶまれたが、それでも当日の昼間に晴れ間も見えて、何とか開催できることになった。

皆の祈りが通じたのか何なのか分からないが、うまくいくときは、そんなものである。

試合開始は19時から。

市民公園のグラウンド、照明塔に灯りがともる。

ナイターの灯りの下って、プロになったみたいな気分がして嬉しい。

キャッチボールをしながら、グローブにボールが収まる感触が楽しい。

ソフトボールって、こんなにも大きかったのか。

試合が始まり、ピッチャーの投げる一球一球に皆の目線が注がれる。

非力な私のこと、なかなかバッティングではいい打球は飛ばないし、守備もうまくできないし。

それでも、当たり損ないでもヒットを一本打ったのが嬉しくて。

ぎごちなくゴロを一つ捌いて、アウトを取ったのが嬉しくて。

周りの皆のいいバッティングや、華麗な守備に見惚れながら、童心に還ることができた。

やっぱり、私は運動神経がよくはなくて、なかなか周りの皆のように動けないけれど、それでも、

バットにボールが当たったときの手の痺れとか、

元甲子園球児のスイングの美しさとか、

ボールがグローブに入った瞬間の感触とか、

芝生と土の感触とか、

ワクワクした目で白線を引く友の表情だとか、

守備に就くときに見上げた照明と月の美しさとか、

そんなものが、私はたまらなく好きだと思った。

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そこには、親への怒りもなにもなかった。

ソフトボールを楽しめる身体を与えてくれて、ありがとう、と思った。

開催してくれた友人に、感謝したいと思った。

ありがとう。

また、遊びたいな。