さて、断酒して317日。
まだ断酒して10カ月半ということは、まだ去年の今ごろは泥酔していた夜もあったのだなと思うと、感慨深い。
断酒のおかげで、帰り道に中秋の名月を愛でながら帰ることができる。
断酒は一年が区切りだと聞く。
3ヶ月から1年までの期間が一つの鬼門で、飲酒を再開してしまう人が多いと聞く。
再会したらしたときであるし、無理は反動が来るので、「その日の選択」を大切にして、あまり気張らず続けていきたいと思う。
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先日も美味しい秋鮭の南蛮漬けをつつきながら、ノンアルコールビールで喉を潤した。
車で来ていたこともあったのだが、何も考えずにノンアルコールビールをオーダーしていた。
断酒しても、この喉越しと苦みは求めてしまうものらしい。
この日は長居することなく、その後定食を頂いて終わったのだが、飲み会などで迷うことがある。
ノンアルコールビールの後の、2杯めの選択である。
飲酒していたころ、ビールなら何杯でも飲めたのだが、ノンアルコールビールはだいたい1杯か、多くとも2杯飲むとお腹いっぱいになってしまう。
炭酸飲料をジョッキで2杯飲むことを考えると、それも当たり前なのだが、なぜビールは何杯でも飲めるのか不思議だ。
それはさておき、多くの飲食店の「ノンアルコール」のメニューは、「ウーロン茶」、「オレンジジュース」くらいで、少し気の利いたところだと「ペリエなどの炭酸水」、「ジンジャーエール」などが加わってくるくらいだろうか。
甘い飲料は料理の味を邪魔してしまうことがあるし、かといってウーロン茶や炭酸水は飽きる。
「この肴に、どの日本酒をあわせるか」
「この味のソースのお肉には、どんな味のワインが合うか」
といったことを考える愉悦というものが、ないのである。
それだけ「お酒」というものがすぐれた文化であることの証明だとは思うのだが、ノンアルコールでも、少しバリエーションを広げて料理の味と合わせることができないものだろうか、と思ってしまう。
こと、飲まないノンアル民は、居酒屋などでは肩身がせまい。
「ノンアル民」=「飲まない」=「売り上げに貢献できない」=「招かれざる客」という図式をどうしても思い浮かべてしまうのだ。
実際、それはあるのだろう。
されど、いろんな種類のノンアルコールカクテルなんかがオーダーできれば、ノンアルコールビール→ウーロン茶というワンパターンから脱却して、もう少し売り上げに貢献できるのではないか、とも思うのである。
年々飲酒する人の割合が減ってきていると聞くが、そうした世の流れから、ソフトドリンク、ノンアルコールカクテルを充実させてくれるお店も増えるような気もする。
楽しみにしていようと思う。