最もやりたいことに、最もやりたくないことがくっついてくる。
先週のこのエントリーで、そんなことを書いた。
やりたいことをやるために、
しつこく何度も宣伝告知をすることか、
頭を下げて資金調達をお願いすることか、
苦手な事務作業をこなすことか、
悶絶する怖さに向き合うことか…
時にそんなことが求められることがあるように感じる。
以前、お世話になった経営者の方が、「ほんとはプライド高いし、頭下げるの嫌いなんだよ。でも、それで仕事が取れて従業員の生活が守れるんなら、まあ何でもするわな」と笑っていたが、それに近いのだろうか。
「嫌なことは辞めて、誰かに頼る」という他人の力を頼るのが、自分らしい生き方をする一つの秘訣ではあると思うのだが、どうしたって「自分が」向き合うべき、やりたくないことが、時に現れる。
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私の場合は、納期のリスケだった。
仕事の上で最も大切なものの一つ、信用。
それを得るために最も大切にしないといけないもの、時間。
それは、相手の時間を大切にすることでもあり、アポイントの時間を守ることでもあり、納期・締め切りを守ることでもある。
これまで仕事の上で、結構それは厳守してきたつもりだった。
それが、まさか自分で言い出した納期のリスケをお願いすることになるとは。
理由付けは何でもできるし、いくらでも自分を責めることができるが、それよりも「だって、それが今の私だからしょうがない」と諦めるようにしよう。
自分が納得できない出来のものを、出せない。
もしそうしたら、自分が自分でなくなってしまう気がする。
自分を押し殺して我慢して頑張って納期を守ることが誠実なのか、
それとも約束を守れないことを正直に言うのが誠実なのか。
圧倒的に前者の方だと思ってきたが、それはほんとうなのか、分からなくなってきた。
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納期を破るという、今までの自分の中の最も強烈な禁忌を犯してまで、守りたいものが、いまの私にはあるらしい。
仕方ない。
書けないものは、書けない。
それを、否定しない。