昨日のエントリーの通り、手紙を書いている。
親しい人、たいせつな人、たいせつなお店、つながりのある方たちの笑顔を、思い浮かべながら。
丁寧に文字を書く、ということは、心を落ち着かせる効果もあるようだ。
与えることは、受け取ること。
その深淵に、また触れたように思う。
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さて、私は旅先で絵葉書をよく買う。
買うのだが、根が貧乏性なのか、それとも思い出深い旅だとなのか、なかなか使えずに溜まっていく一方でもあった。
今回、いい機会なので、使っていこうと思った。
絵葉書も、茶碗も、何でも使ってこそ、なのだろう。
そう思い絵葉書を眺めていると、私の心はその地へトリップしてしまう。
どの絵葉書も、思い出深い。
去年、冬至前日に訪れた伊勢神宮。
宇治橋の大鳥居から眺めた、神々しい日の出を覚えている。
何枚か買ったのだが、この内宮の正宮の絵葉書だけ、手元に残った。
花の都、パリ。色彩が、豊かだ。
カフェのある日常が、早く戻りますよう。
こちらは、一昨年訪れた千歳市のノーザンホースパークの絵葉書。
ヴィクトワールピサ、ゴールドシップ、エピファネイア、ダイワメジャー…綺羅星のような、優駿たち。
少し雲の出ていた空を、よく覚えている。
札幌のモエレ沼公園。
ピラミッドの下に響いたクリスタルボウルの音色と、青い空の色を、よく覚えている。
熊野本宮大社の絵葉書。
八咫烏のポストは、もう黒色に戻ったのだろうか。
ここもまた、訪れるのだろう。
去年訪れることができた、天河大辯財天社。
水彩の淡いタッチの絵が、あの透明感あふれる境内を思い出させてくれる。
同じ旅で訪れた、熊野本宮の奥宮、玉置神社。
写真からも霊気が立ち上るような、神代杉。
玉石社の写真を見ているだけで、くらくらしてくる。
鎌倉の東慶寺と明月堂。
訪れたのは、もう3年前になるのだろうか。
絵葉書を眺めていたら、時間の流れがよく分からなくなってきた。
思い出深い旅は、絵葉書と一緒に。
また、旅をしよう。訪れよう。