以前に私が執筆させて頂きました作品を、朗読いただく機会を頂きました。
朗読いただく作品は、 カウンセラー/手紙屋の宮本朋世さんのご依頼で執筆させて頂いた「神降ろし」となり、宮本様ご本人が朗読されます。
詳細、申し込み方法は下記リンクをご参照ください。
言葉、というものの不思議な力に魅了されて。
日々、ここで言葉を書き綴ってきました。
それは、移ろいゆく季節のことであったり、内なる心もようのことであったり、周りの有縁の人たちのことであったり、サラブレッドの美しさであったり…いろんなテーマを書いてきました。
けれど、どのようなテーマで書いていても、やはり浮き出てくるのは「自分自身」に他なりません。
それだけに、過去の自分の書いたものというのは、どうにも赤面して直視できないようです。
それが、今回こうして「朗読」という形で、私の書いた文章たちに新たな命を吹き込んで頂く機会を頂きましたことに、感謝申し上げます。ありがとうございます。
言葉、というのは不思議なものです。
書かれたものも言葉であるし、朗読、読まれた音節もまた言葉です。
朗読とは、音楽や舞台と同じように時間の芸術だと思います。
そのとき、その瞬間かぎりでしか存在し得ない、時間の芸術。
空間という制限は、インターネットの力で超えることができたとしても。
音が生じ、そして消えていく時間というものは、恐らくそこにしか存在し得ない芸術なのだと思います。
それは、録音芸術とは、また異なるものです。
LPレコードやCD、ストリーミングがどれだけ流行ろうとも、音楽ライブというものがなくならなかったように。
(いまは感染症の拡大という別の危機が訪れていますが、人はきっと、また知恵を絞って集まることを続けるのでしょう)
書かれたものから、読まれたものへ。
静から、動へと。
その時間を、私も楽しみに待ちたいと思います。