大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

誰の言葉を、信じるのか。

情報が、あふれる時代になったものだと思う。

その気になれば、欲しい情報に簡単にアクセスできるように、情報入手にかかるコストは著しく下がった。

知識や情報が権力と同義だった時代は、とうに終わりを告げた。

けれど、それだけに情報に惑わされることの多い時代になったものだと思う。

全く正反対の情報が、等価値で並んでいる時代だ。

頑張って成功する方法論の横で、頑張らなくてもうまくいくメソッドが教えられている。

どちらが正しいかには、さして意味はないのだろう。

どちらも正しく、どちらも等しく価値がある。

自分が、どれを選ぶか、だけだ。

それは、言い換えれば、「誰の」言葉を信じるのか、という問いでもある。

その問いは、考えるようなものでもない。

気持ちのいい木漏れ日の下で、ただ深呼吸をしながら歩いていれば、おのずと答えは見えてくる。

問いは、設定された瞬間に、答えもまた設定されるのだから。

深呼吸をして、木々のざわめきに耳を傾けよう。

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