大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー見習い。

小雪、それでも花は咲く。

昨日から二十四節気の一つ、「小雪」に入った。

 

北風の冷たさが日々はっきりと感じられ、その字の通りきたぐにでは雪がちらつくころ。

 

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まだ寒さはこれからだが、それでも暦は進んでいく。

 

七十二侯では「虹蔵不見・にじかくれてみえず」、曇り空が多くなり、日差しも弱まるため、虹を見ることが少なくなるという。

 

そういえば、晴れていたかと思えば、いつの間にか雲が広がって、寒空になっていることが増えたように思う。

 

季節のめぐりは、殊更に正確だ。

 

 

そんな「小雪」の時候だが、歩いていると思いのほか、咲いている花に目が行く。

 

木の葉は落ち、モノトーンの世界だと思っていたが、そうでもないようだ。

 

「それ」を探して道を歩いていると、「ある」ものだ。

 

それは、春のような暖色の花であったり。

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路地に咲いていた、黄色の花束のようであったり。

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気高く咲いている花であったり。 

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あるいは、優しく包み込むように咲いていたりする。

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冬は生命が息絶える季節、というのは、一面ではそうかもしれない。

 

息子の飼っていたカブトムシも、残念ながら最後の一匹が力尽きたように。

 

けれど、そこに咲く花も、ある。

 

歳を重ねると、季節の味わいが深くなる。

 

前に、この時期にはこんな花が咲いていた、とか。

 

こんな色の空や、あんな形の雲を、この時期に見た、とか。

 

そんな折々の美が、その時々に訪れた土地や、出会った人、あるいは何気なく話したことなどと一緒に、思い出される。

 

今日見た花たちも、またいつか、小雪の時期に思い出すのだろうか。

 

そう思うと、この目の前を流れていく季節の時間とともに、通奏低音のように流れていく永遠という時間に、想いを馳せたくなる。

 

時に小雪、それでも花は咲く。

 

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