サボりながらも、なんだかんだと続けているストレッチ。
以前と変わらず、1セット30分くらいのメニューを、Youtubeを参考に。
相変わらず、お手本のYoutuberの方のように、見事な開脚には至らない。
それでも、終わった後のなんともいえない達成感に惹かれ、今日も深呼吸をする。
身体的な効用は、やはり大きいのだろう。
終わった後は、やはり身体が温まり、節々が伸びているように感じる。
しかし、それ以上に、ストレッチはメンタルに与える影響が大きいように思う。
一日の中で、ほんのわずかでも、自分のためだけの時間を取ること。
その時間は、心の安定のために非常に有効だと感じる。
自分に、還る時間。
それは、ストレッチではなくてもいいのかもしれない。
ただ、文字情報や言葉は入れない方が、よりベターなように思う。
一杯のコーヒーを淹れる、味わう。
椅子に座って目を閉じる。
歌詞のない音楽を聴く。
スマートフォンを持たず散歩する。
空を見上げる。
四六時中浴びる外界からの刺激によって、気付かなかったことが、聞こえてくる。
それは、
あれしなきゃ、これしなきゃ、というような騒がしい声かもしれない。
まったくの無言かもしれない。
何がしかのいやなことを、思い出すのかもしれない。
そう感じる自分に、気付く。
それは、何かの目的だったり、あるいは何がしかの意味だったり、そうしたものから離れたときに、訪れる。
身体にいいから、とか。
普通は、とか。
いい親だったら、とか。
今日までだから、とか。
そうしたものを外したときに、訪れる。
それは、しょうもない声かもしれない。
あ、今日は左の腰が固くなってる、ということかもしれない。
このコーヒーは苦い、という当たり前のことかもしれない。
騒がしい思考のごった煮かもしれない。
何にも思い浮かばないかもしれない。
それで、いいのだ。
それが、いいのだ。
それに、気付くだけでいい。
それは自己の客観視とも言えるのかもしれないが、小難しいことはいいだろう。
自分に還る時間。
何人にも与えない時間。
世界に自分だけの時間。
誰にもならない時間。
裸足になる時間。
ストレッチは、そんな時間のようだ。