ことの発端は、依頼された原稿についてのDMでの先方とのやり取りだった。
どんなテーマにするかの打ち合わせで、「3つ希望を出してください」と言われたので、
「AとBとCでお願いしたいです」
とお答えした。
ほどなくして、先方から回答が来て、3本お願いしたい、とのことだった。
なんだかんだと最近バタバタとしている中で、さらに3本追いか…と思いながらも、自分から書きたいと言った手前、どうにかこうにか書き上げ、先ほど納品した。
…が、先方にメールを送った後にDMを読み返していて、視界がぐにゃりと曲がった。
そのDMを、正視できなかった。
先方からの依頼は、
「AとBとDでお願いします」
と記載されていた。
自分でも、びっくりした。
え、Cを書いちゃったよ…
だって、一番書きたかったテーマだもん…
まずい。非常に、まずい。
ようやく納期から解放されたと思った瞬間に、奈落の底に落とされたような気分だ。
この脱稿からの解放から、納期との戦いに戻る衝撃を、どう表現したらいいのか。
もともとの納期は、明日である。
さて、どうしたものか…
先方に正直に話し、納期を若干調整してもらう。
これは現実か…としばし呆然としながら、落としたギアをもう一度入れ直さないとという絶望感に襲われる。
それにしても。
いっぱいいっぱいで回すと、確認不足によるあり得ないミスが起きる典型なのだが、それよりも。
それよりも、どれだけそのCを書きたいと私の潜在意識は思っているのだろうと、呆れてしまう。
いや、どれだけ好きなんだよ、ほんとに…
ということで、もう少し、頑張るモードを継続する必要がありそうだ。
こういうヒリヒリした感じと、ジェットコースターのようなアップダウンは、もう要らないんだけどな…まだまだ私の深層意識では、欲しているらしい。
もう少し、じたばたとがんばります。