大嵜直人のブログ

たいせつな何かをなくした心に、ともしびを。

断酒日記 【992日目】 ~どちらであっても。

さて、断酒して992日目になりました。

 

2年と8か月あまり。

それが長いのか短いのか、よく分からないが、もうすぐ1,000日の大台だと思うと、感慨深いものがあります。

 

あの立冬を臨む日に「何となく」決めた断酒が、これほど長く続くとは、面白いものだなと思います。

 

 

先日、以前お酒を一緒に飲んでいた方とお話しする機会がありました。 

その方は付き合い程度で嗜む程度ですが、以前の私はよく飲み、よく酔っ払っていたものでした。

 

「2年半以上も経つけど、もう飲みたくならないの?」

 

そう問われましたが、明確に「特に飲みたくならないですねー」と答えていました。

 

もう今となっては、飲酒が遠い世界の習慣のように感じます。

昨年、コロナ禍があって、外食の機会が減ったことも、影響しているのかもしれません。

 

「いまだったら、ほどほどに楽しむこともできるんじゃないの?」

 

そうも仰っていただきましたが、あまりその気にならないのが、正直なところです。

 

以前は、大容量の寂しさを散らすために、我を忘れるようによく飲んでいました。

いま飲んだら、どうなのでしょう。

以前と同じようにはならないかもしれないですが、さりとてどうなるか、想像もしづらいところがあります。

 

ただ、いまは飲酒の愉楽よりも、そのダメージに対する懸念の方が、私の中で上回っているような気がします。

もちろん、ダメージが残らない程度で済ませておけばいいのですが、さりとて、少し飲んだだけでも、眠りが浅くなるような気がします。

断酒をしてから、眠りというものの力の大きさを、実感するばかりですので。

 

お酒がもう少し強くて、飲んでも文章が書けたり、早く酔いが醒めて何かできたり、あまり眠りに影響されない体質であれば、また違ったのかもしれません。

 

それでも、いまはこの体質でよかったように思います。

これで、よかったのだと思います。

 

 

世の中には、たくさんの楽しいことや素晴らしいことがあり。

お酒の楽しみもまた、その中の一つに入るのでしょう。

 

けれど、それをやってみた上で、続けるかどうかは、選べるのだと思います。

 

スキューバダイビングの愉悦に憑りつかれている人もいれば、

草野球が楽しくて仕方のない人もいれば、

山登りがすべてに優先する人もいる。

 

それらをみな経験できたとしても、続けるとなると、やはりどれかを選ばないといけないのでしょう。

いまの私には、その対象にお酒が入らなかった、ということだと思います。

 

それは、スキューバダイビングを選ばないことと、同じような感覚です。

 

その代わりに、こうして文章を書いたりすることを、続けていられるのかもしれません。

 

 

2年半ほど前の、ほんのちいさな「ふと」。

それが、大きくこの2年半を変えたと思うと、不思議なものです。

 

もちろん、それに従わずに、飲酒を続けていたとしても、それはそれで幸せな飲酒人生だったようには思います。

けれどそれは、いまとは違う人生だったのだろうな、と思います。

 

もちろん、そのどちらがいいとか、悪いとかではなくて。

ただ、そのときに「がちゃん」とレールが切り替わったような気がするのです。

 

そう思うと、人生の中のレールの切り替えポイントというのは、思ったよりも近くに、そっと、転がっているのかもしれません。