大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。それでも、愛することを諦めきれないあなたへ。

収集心のきらめき。

クリフトンストレングス・テスト(以前のストレングス・ファインダー)というテストがあります。
アメリカのGallu社が行っている、オンラインテストなのですが、そのGallup社が分類した34の資質について、テストを受けた人の固有の順位を教えてくれるものです。

その34の資質は「社交性」「戦略性」「共感性」「目標志向」などの資質があり、それらは大きく分けて「実行力」「影響力」「人間関係構築力」「戦略的思考力」という4つのカテゴリーに分類されます。
テストを受けると、それらの34の資質の順位を教えてもらえるため、自分を深く知るために役立ちますし、自分の才能のありかを教えてくれます。

私の上位資質は、
1.運命思考
2.ポジティブ
3.収集心
4.学習欲
5.適応性
の並びだそうです。

この中の1.運命思考、2.ポジティブ、5.適応性が「人間関係構築力」に分類される資質のため、私の強みはそこにあるそうです。
(とはいえ、長所と短所は裏返しであることと同じように、深く悩むのもそのぶぶんなのではありますが…)

それはさておき、今日はその中の「収集心」について書いてみたいと思います。

_______________

 

「収集心」の資質について、テストを受けて出るレポートには、こう書かれています。

あなたは知りたがり屋です。あなたは物を収集します。あなたが収集するのは情報――言葉、事実、書籍、引用文――かもしれません。あるいは形のあるもの、例えば切手、野球カード、ぬいぐるみ、包装紙などかもしれません。集めるものが何であれ、あなたはそれに興味を惹かれるから集めるのです。

(中略)

あなたは物や情報を手に入れ、集め、整理して保管し続けます。それが面白いのです。それがあなたの心を常に生き生きとさせるのです。そしておそらくある日、その中に役に立つものが出てくることでしょう。

まさに、よく私の資質を言い表しているものだと思います。

小さいころ切手を集めていましたし、サラブレッドのぬいぐるみを収拾するためにゲームセンターのUFOキャッチャーに多額の課金をしましたし、野球カードは昨年息子が買ってとお願いされたのを契機に、いまでは息子よりも私の方が熱心に集めています。

書籍、言葉、引用文などもそうです。
マンガや書籍は段ボール山積みになるほど溜めに溜めていましたし、心に残った言葉などを手帳にいくつも書いて残したりしています。

集めてどうするのか?というと、それを眺めてニタニタすることもありますが、どうも集めること自体が楽しいようです。
上に書かれている通り、「それが面白いのです」とは、まさにその通りです。

なぜ、こころが惹かれるのかは、よく分かりません。
けれど、集めたくなるのです。

そうした形のあるものもそうなのですが、最近はそうでないものも、対象になってきた気がします。
いろんな色の名前、雨をあらわす言葉、毎日見上げる空の色、風景、あるいは誰かと話した体験。

それを、缶詰なんかにして、こころのどこかに仕舞っておきたくなります。

_______________

 

私の好きな映画に、「SMOKE(スモーク)」という映画があります。

oosakinaoto.com

そこに出てくる主人公は、ニューヨークのブルックリンで煙草屋を営む店主。
彼は、毎朝決まった同じ時間に、店の前の風景を写真に撮ることを10年以上も習慣にしていました。
ある日、閉店間際にやってきた作家の親友に、そのコレクションを見せてあげます。
親友は、その膨大な量の写真のなかに、在りし日の妻が通勤する姿を見つけ、落涙します…

という物語の出だしなのですが、その写真を見せている時の、主人公と作家のやりとりが、とても「収集心」にあふれているのですね。

「なぜ、こんなことを?」
と作家が問うと、主人公は
「なんとなく、さ」
とくわえ煙草で軽く返します。

その主人公の返答に、私のような「収集心持ち」は、とっても共感を覚えるのですね。

そう、「なんとなく」なんです。
それを集めることに意味なんてないのかもしれないのですが、なんとなく、集めてしまうのです。集めずには、いられない、というか。

「SMOKE」のように、集めたその何かが誰かのためになることも、あるかもしれませんし、何の役にも立たないのかもしれません。
けれど、そのどちらでもいいような気がします。

ただ、集めたいから集める。

そうした資質のあり方というのは、ある種の「才能」と呼ばれるものと似ているような気がします。

目的があって、発揮される才能もあるでしょう。
けれど、何の目的も意図も無くても、ただやっていると、誰かが喜んでくれることも、時にはあるのでしょう。
そう、「SMOKE」の主人公のように。

あまり理性的に考えて、「なんとなく」感じたことを遠ざけないようにしたいものだと思うのです。
役に立つかもしれないから、というわけではなくて。

ただ、なんとなく自分のこころが惹かれたから。
ただ、それをやってみたいから。
ただ、それを集めたいから。

そんな童心とも呼べるような無邪気さを、大切にしたいと思うのです。