12月も20日を過ぎました。
ここ数日で、ずいぶんと冬らしく冷え込んできましたので、もう真冬のコートや暖房などを引っ張り出しております。
そんな12月も、あと10日もすれば大晦日。2021年も暮れゆくと思うと、早いものです。
カレンダーもそうなのですが、時候の移り変わりとしても、あと数日で冬至がやってきます。
一番夜の長い期間も、もうすぐ反転の季節になる。
私が小学生くらいのころでしょうか。
なぜか、冬というと12月を思い浮かべていました。
12月が一番冬らしくて、寒い季節。
平均気温で一番低いのは、1月中旬から2月にかけての頃だと知って、とても驚いたことを覚えています。
しかし、節気や時候を知るにつけ、小さな私が抱いていた直感というのも、あながち間違ってもいなかったようにも感じます。
秋真っ盛りのころに立冬がやってきて、寒風吹きすさぶころに立春がやってくる。
目に映るものよりも、ずっと早く季節は流れていくようです。
秋の澄んだ空気から、冬の凛とした空気に切り替わる、その過程。
それが、冬らしさの源泉とも言えるのかもしれません。
そう思うと、師走の空と風は、とても冬らしく感じられるようです。
それはまた、季節だけではないようにも思うのです。
冬や、夏といった、その極に至る前が、もっともその極を色濃く映し出している。
その極を、ある種の夢や目標に置き換えても、同じなのかもしれません。
すなわち、それを実現したり、達成したりする過程であり、道中が、最もそれらの恩恵を与えてくれる。
達成するまでが、叶えるまでが、楽しい、と。
その道中を、楽しんでいきたいものです。