昨年中は大変お世話になりました。
本年もまた、どうぞよろしくお願いいたします。
年末寒波が訪れ、大晦日の朝もだいぶ雪が降っておりましたが、新しい年の始まりの朝は気持ちよく晴れていました。
日々移ろいめぐりゆく季節、あるいは日々沈んでは昇るお日さまとお月さまの歩みには、何の区切りもないのでしょう。それでも、年が暮れ、年が明けると、どこかリセットされたような、新しい感覚になるようです。
人の集合的な無意識がそうさせるのか、それとも見えていないだけで、何か区切りのようなものがあるか。不思議なものです。
そんな気持ちのいい新春の空の下、走り初めに。
いつものコースの、いつもの神社も、たくさんの人でにぎわっていました。出囃子、獅子舞に人垣ができて、甘酒が振る舞われ、おみくじに並び、みな新年の慶びをお祝いする空気に満ちあふれていました。その中で、私もいつも通り、手を合わせてきました。
私の前に並んでいた年配の男性の方が、杖をつきながら、おぼつかない足取りだったのですが。本殿の前に立つと、すっと背が伸び、とても美しい所作で頭を下げ、手を合わせておられました。
その所作は、重ねた年月、これまで積み重ねてきたであろう参拝、そしてその方の人生の織り成りを想起させてくださいました。
新しい年を迎える、ということは、一つ歳を重ねる、ということですが、その男性の方のように、美しく年を重ねていきたいと思う、年の初めでした。
さて、ある方から、2022年の私の風向きは「はじまり、スタートの時」と教えていただきました。
一昨年、昨年が「向かい風が吹く年」だったのですが、そこから少し風景が変わっていくようです。向かい風だから、いい/悪いというわけでもなく、ただ、そういう時期なので、歩き方の工夫をする時期であり、我を張るのをやめる時期でもある、と。
その時期から少し変わって、勇気をもって始め、ものごとを伸ばしていく時期に入るそうです。
とはいえ、振り返ると昨年からさまざまなことを始めておりました。カウンセラー活動、そして執筆活動、あるいはエッセイ賞へのチャレンジ、などなど。我を張りすぎて痛い目を見たりもしましたが、どうも私は風を待つよりもせっかちなようです笑
2022年の今年は、はじまり、芽吹き、スタートといった風を受けて、昨年蒔いた種を、ゆっくりでいいので大切に育てていく時間にしていきたいと思います。
そのために、どこまでも自分らしさ、自分のペースを大切にしていこうと思います。
今日もお越しくださいまして、ありがとうございました。
あらためまして、本年もご指導、応援のほどを、どうぞよろしくお願いいたします。
2022年元旦、神社の境内にて。
火は暖かく、人のこころを温めるけれど、風がなくては燃えることができないようです。