大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

女性性が開いていくと、男性性もまた成熟するが、順番は必ず女性性が先。

女性性が開いていくと、男性性もまた成熟していきます。

ただ、その順番は不可逆で、順番は必ず女性性が先なのです。

1.「自立」を癒す女性性は、誰にでもあるもの

昨日の記事では、「自立」を癒す女性性は、誰にでもあるもの、というテーマでお伝えしました。

「自立」を癒す女性性は、誰のなかにもあるものだから、それをただ開かせるだけ。 - 大嵜直人のブログ

ここのところ、男性性と女性性のテーマを続けております。

男性性、女性性とはセックスやジェンダーといった性差ではなく、誰のなかにでも、両方備わっている資質です。

男性性とは、ものごとを形にしたり、前に進めたり、決断したり、地に足をつけるようなエネルギーを指します。

一方で女性性とは、自由であり、ものごとを流れのままにまかせ、ゆだね、包み込み、癒し、育み、感情豊かなエネルギーを指します。

これは、「男性だから」「女性だから」というものでもなく、誰の中にでも両方備わっているものです。

ただ、これらの資質が未熟だったり、傷ついていたりすると、さまざまな問題を引き起こすことがあります。

「依存」と「自立」の問題もまた、この男性性と女性性の側面から見ることができます。

「依存」とは、傷ついた女性性の状態と見ることができますし、その反対に「自立」とは傷ついた男性性が引き起こすものと見ることができます。

私たちの心は、「依存」から「自立」へと成長していくものですが、この「自立」を抜け出すために必要なのが、女性性なんですよね。

それも、「依存」時代の傷ついた女性性ではなく、成熟した、真の女性性です。

そして、先に書いた通り、この女性性とは誰の中にでもあるもの、というのが昨日のテーマでした。

2.女性性が開いていくと、男性性もまた成熟する

行き過ぎた「自立」を癒すのは、成熟した(真実の)女性性。

それは、「自立」が傷ついた男性性であるからこそ。

よくバランスが取れているなぁ、と思いますよね。

だからこそ、孤立や孤独、罪悪感、燃え尽き、正しさの争いといった、「自立」の問題を抱えた方には、女性性(あるいはそのイメージ)が、それを癒していくカギになります。

これは、いつもここで書いている通りですね。

で、今日のテーマはその先です。

「え、まだ『自立』も手放せてないのに…」なんて思わなくても、大丈夫です。

その先を想像することで、手放しが進むことも、大いにありますから。

ということで、成熟した女性性で、「自立」を癒していくと起こることです。

「自立」を癒していくと、その傷ついた男性性もまた、成熟していくんですよね。

これ、男性性と女性性というのは、それぞれ独立しているものでもなく、お互いに影響しあっているものです。

なので、その人のなかで、女性性が癒させ、成熟していくと、そのカウンターパートである男性性もまた、成熟していきます。

「どちらかが成長すると、その片方が退化する」といった、シーソーのようなゼロサムではないんです。

「どちらかが成長すると、その片方も成長する」のが、正しい姿なのでしょう。

そもそも男性性とは、ものごとを形にしたり、前に進めたり、決断したり、地に足をつけるようなエネルギーだと、先ほども書きました。

それが成熟していくと、誰かを導くメンターのようなリーダーシップを発揮したり、すべてを見通す知識を備えていたり、そうしたイメージを兼ね備えていきます。

このあたり、伝統工芸とかスポーツとかで、「その道を究めた人」のイメージに近いでしょうか。

3.あくまで順番は、女性性が「先」

女性性を成熟させていくと、男性性もまた成熟していく。

ここで大切なのは、その「順番」です。

あくまで、「女性性が先」なんですよね。

これ、「依存」→「自立」→「相互依存」の成長プロセスが、不可逆なことと同じです。

いきなり「自立」からはじまったり、すっ飛ばして「相互依存」に入ることも、できないわけです。

「依存」の状態で、真実の・成熟した男性性を身につけようと思っても、難しいんです。

「自立」を経て、傷ついた男性性を女性性が癒すというプロセスは、不可逆なわけです。

そこで男性性だけを成熟させようとしても、できないんですよね。

無理にそれをしようとしても、男性性のネガティブな部分ばかりが表に出てきてしまったりするものです。

あくまで、女性性が先。

だから、癒しとかヒーリングとかって、女性性のイメージと重なる部分が多いのでしょう。

このあたり、私たちの感覚と近いような気がしますが、いかがでしょうか。

「自立」を癒すのは、成熟した女性性です。

そしてそれは、私たちの男性性をも育んでいくものであるのです。

今日は、女性性が開いていくと、男性性もまた成熟していく、というテーマでお伝えしました。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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