大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

夜の長さを想う、師走のころ。

早いもので、今日から12月、師走になりました。

2024年も、もう最後の月なんですよね…

毎回、「早いもので」と言っている気がしますが、気のせいでしょうか笑

歳を重ねるほどに、1年があっという間に過ぎていく理由が、

「人生のなかで1年が占める割合が減っていくから」

という話をがありますが、すごく納得するんですよね。

1歳のころだったかの我が子を見ていてて、「あぁ、この子の1日は、365分の1なんだなぁ…」と感じたことを覚えています。

歳を経るごとに、日々があっという間に過ぎていく。

それは寂しくもありますが、それもまた自然な流れともいえます。

自然の摂理に逆らっても、何もいいことはありませんから、そのあっという間の日々を噛み締めながら、楽しんでいくことが大切なのでしょう。

 

それはさておき、時候は「小雪」。

七十二候では、「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」。

その読みの通り、北風が木々の葉を払って、路面には落ち葉が広がるころです。

色づいた葉も落ち、まさにこれから冬に向かう。

そんな季節の移り変わりの象徴のような、美しい言葉ですよね。

冬という終わりの季節に向かう寂しさと、風の凛とした冷たさと。

ちょっと背をすくめながら歩く、そんなようなイメージでしょうか。

 

そんな師走ですが、夜がもっとも長いころでもあります。

今年の冬至は12月21日ですが、それまで昼間の時間が短くなっていく時期でもあります。

ほんと、陽が短くなりましたし、朝も日の出が遅くなりました。

私の日課の朝の散歩も、日の出前の時間になり、薄暗い中で徘徊しております笑

少し歩いていると、東の空が明るくなってきて、それはそれで美しい景色なんですよね。

けれど、朝起きるのに億劫な時期でもあります笑

 

夜が長くなる。

それは私たち生き物にとって、とても大きなことのようにも感じます。

日照時間が短くなって、太陽の光を浴びる時間が短くなると、どうしても気分も沈みがちになりますしね。

けれど、それが悪いことというわけでもなく。

ただ、そういったことが必要な時期なのでしょう。

もの思いにふけるのもよし。

ゆっくりと身体を休めるもよし。

長くなった夜を愛でるように過ごしていきたいものです。

 

さて、もうあとひと月で今年も終わりです。

12月の声を聞くと、何かと気ぜわしくなってしまうものではありますが。

ゆっくりと身体をいたわりながら、この師走も歩いていきたいものです。

これをお読みのあなたさまも。

どうぞ、ご自愛くださいませ。