コミュニケーションをよくしようとするとき、まずは「自分を整える」ことが大切です。
そしてそれは、自分一人でしようとしない方がいいんです。
1.言葉で伝えることの意味
昨日の記事では、言葉で伝えることの意味、というテーマでお伝えしました。
コミュニケーションのテーマからでしたね。
コミュニケーションを考えるとき、私たちはどうしても相手に「何を伝えるか」ということにフォーカスしがちです。
相手のことを考えるほどに、その傾向が強くなりますよね。
相手にこう受け取ってほしい、これを伝えたらこうリアクションしてほしい、といった、私たちの欲とでも呼べる部分が出てきます。
けれど、そうした「何を伝えるか」で相手をコントロールしようとしても、なかなかうまくいかないものです。
それでうまくいくなら、誰も苦労しないですもんね笑
私たちが相手とのコミュニケーションで伝えているのは、言葉だけではありません。
雰囲気やふるまい、態度や表情といった、「在り方」の部分が非常に大きな要素を占めます。
なので、「何を伝えるか」よりも、まずは「どう在るか」といった部分を整えることが、よりよいコミュニケーションのためには大切になります。
自分を整え、感情を溜め込まないようにして、自分の本音とつながっておくこと。
コミュニケーションを考えるとき、まずはそうした部分が大切なようです。
その上で、言葉で伝えることは、あらためての確認であり、相手に安心感を与えることができる、というのが昨日のテーマでした。
言語外のコミュニケーションが前提としてあり、その信頼の上に、言葉で伝える、というイメージでしょうか。
2.自分を整えるのは、一人でしなくてもいい
さて、今日はその前提となる、「どう在るか」のところをもう少し深掘りしてみたいと思います。
この「どう在るか」についてですが、具体的には以下のようなことが挙げられます。
「自分の感情を溜め込まず、安全な場所で処理する」
「自分を偽ったりしない」
「自分の本音に触れる」
「自分を整える」
「自分とつながる」
「自分を許し、受け入れる」
「自分を愛する」
…まあ、いつもこのブログでお書きしていることですね笑
これ、全部「自分」に視点を向けているのですが、だからといって、自分一人でやろうとしなくてもいいんです。
誰かの力を借りても、大丈夫です。
信頼できる友人に話を聞いてもらったり、何か感情を発散できる場所に一緒に行ったり。
カラオケで歌ったり、身体を動かしたりでも、いいですよね。
あるいは、リラクゼーションやエステといった、自分の身体をメンテナンスしてもらったり。
あるいは、カウンセリングを受けて、自分を見つめ直したり。
もちろん、自分と向き合うのは自分自身ですが、それを一人でやろうとしなくてもいいんです。
とかく、他人を優先しがちな人が、「自分に目を向けましょう」と言われると、どうしてもその反動で「一人でやらないといけない」と感じてしまいがちです。
けれども、そうじゃないんですよね。
自分を整えるのは、一人でやろうとしなくてもいいんです。
3.自分を整える過程は、つながりをつくるプロセス
さて、こうした「自分を整える」過程は、つながりをつくるプロセスでもあります。
一人でしなくても大丈夫、とお書きしたのは、その意味でもあります。
一人でやるよりも、誰かとやった方が、自分を整えやすい。
そして、誰かの力を借りて、自分を整えていくことが、コミュニケーションを成熟させてくれるプロセスでもあるんですよね。
そうして「つながり」をつくっていくことができると、必然的にそれ以外の人とのコミュニケーションにも影響を与えていくものですから。
コミュニケーションに悩むとき、私たちはどうしても「わたし」か「あなた」の二分割で考えてしまうことが多いものです。
ぱっかりと二つに分かれてしまうと、白黒つけたくもなるし、正しい・間違っていると判断したくもなります。
でも、大切なのはそこじゃないですよね。もちろん。
「わたし」と「あなた」の関係性、「わたしたち」という視点で見ると、少し違って見えてくるものがあります。
「自分を整える」というプロセスでは、「わたしたち」という視点を育むことができます。
だから、一人でやろうとせずに、誰かの力を借りたり、頼ったりして、整えていくことが大切なのです。
今日は、自分を整えることは、一人でいなくてもいい、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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