大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

雨の音を聞く、水無月の熱田さん。

6月、水無月。

梅雨入りも間もなくのころ、熱田神宮を参拝することができました。

週間の天気予報を見ると、その日は大雨。

一瞬どうしようか迷ったのは内緒ですが笑、雨の風景もいいだろうと、熱田さんに向かいました。

ちょうどこの日は、熱田まつりの準備で、いつもの南門の駐車場が閉鎖中。

東の駐車場に停めて、いつもと違ったルートで参拝になりました。

予報の通り、朝からずっと大雨。

夜にかけて降り続くようで、これだけまとまって降るのは久しぶりかもしれません。

ただ、まだ湿気がそれほどでもなく、梅雨時期のまとわりつくような外気は感じられず、むしろいいお湿りくらいに感じられました。

雨の降り方といえば、今年はどうも降り方が優しいような気がするのですが、気のせいでしょうか。

ここのとこりに比べて、過ごしやすい時期が長いようにも感じます。

去年などは、気持ちいい時期は一瞬で過ぎて、すぐに冷房がないと厳しい暑さになったように覚えているのですが、どうなんでしょう。

雨の降り方も、ゲリラ豪雨的な一気にどっと降るような降り方が、多かった気がします。

それが今年は、どこか情緒のあるような、優しい降り方の日が多いように思うのです。

しとしとと降って、気づけば止んでいる、というような。

あなたさまのお住いのところでは、どうでしょうか。

雨の風景というのも、いいものです。

足元が悪いのが難ですが、それでも、水のある風景というのは、いいですよね。

以前に、熊野古道を歩いたときに、雨だったことを思い出します。

道中にあった茶屋でコーヒーをいただいたのですが、そのお店の年配の女性が、「私は、雨の熊野古道は好きだけどねぇ」とおっしゃっていたのですが、それもよく覚えています。

雨の熱田さんもまた、いいものです。

さすがに、雨のせいか、参拝客はほとんどおらず。

ひっそりとした境内に、雨の音だけが響くようです。

雨の音、というのもいいものですよね。

傘を叩く雨の音。

その音が、どこか情緒深くて。

車に積んであったビニール傘でこうなのですから、番傘だったらどうなんだろうと考えたりもしておりました。

ビニールの傘が普及する前。

雨は、いまの私たちが思うよりも、少し違った趣のものだったのかもしれません。

そんなことを考えながら、本殿に参拝を。

今日も、無事にここに来られたことに御礼を。

せっかくここまで来たのだからと、こころの小径も歩いてきました。

水無月に入り、雨の日も多くなってくることでしょう。

その音を愉しみながら、過ごしていきたいものです。