大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

弥生はじめの熱田さんは、静かに雨に濡れて。

弥生のはじまり、時候は「雨水」の終わりごろ。

暖かくなったかと思えば、寒さが戻り。

寒さが続くかと思えば、暖かさを感じる日になったり。

この時期の気温と天気は、ほんとに分からないものです。

ただ、先日も少し書いたのがですが、その変化というのが、実に美しいものです。

そんな弥生のはじまり、熱田さんを参拝することができました。

つい先日、4月上旬並みの気温になったかと思えば、この週の頭からまた寒さが戻ってきて。

雨も降ったりしていまして、この日も朝からぐずついた天気でした。

それでも、雨の神社というのもまた、いいものです。

いや、もちろん晴れもいいんですけれどね笑

雨、水気というのは、どこか神社の風景に合っているような気がするのです。

なぜでしょうね。

いつもの上知我麻神社で、だいこくさまと、えびすさまに参拝。

ここに来ると、どこかほっとするようです。

境内の椿も、いまが盛りとばかりに咲いていました。

この薄い色が春を告げるようで、美しいですよね。

境内の入り口には、白い椿も。

雨粒に濡れる、白い椿。

どこか幻想的で、どこかやさしく。

肌寒い中にも、春を感じるようでした。

雨に濡れた参道を、一歩一歩、ゆっくりと歩いていきます。

何をするわけでもない。

ただ、手を合わせ、そして頭を下げる。

祈りを、捧げる。

そんな時間があることは、やはり豊かさなのでしょう。

もちろん、日常の些事や、ままならぬことは、頭から離れることはありません。

誰でも同じですよね笑

こうして歩いている時間は、何かしているわけでもありませんし、直接何かの役に立っているわけでも、ないかもしれません。

けれども、それこそが豊かさ、ということなのでしょうか。

 

本殿に参拝し、こころの小径を通って。

来た道を、また通って帰ります。

雨に濡れた参道は、静かなままでした。

今日ここに来ることができてよかった。

また、ここに来たいと思います。