大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

梅雨の合間の青空は、ことさらに青く。

今週の頭から、私の住んでいる東海地方にも、梅雨入り宣言がありました。

それと同時に、雨の日が続き、湿気もずいぶんと高くなりました。

蒸し蒸しとした名古屋の梅雨がやってきたなぁ…という感じです。

名古屋の夏は、ほんとに湿度が高いんですよね。

気温が高いのももちろんしんどいんですが、湿度というのは、私たちの体力をことさらに奪うようです。

サウナは気持ちいいですが、ずっといると疲れますもんね…

以前に、長野県に住んでいる知人が真夏の名古屋駅に降り立ったら、「なんだこりゃ、サウナに入っているみたい」と感じたと言っていたことを思い出します。

時候は「芒種」、麦の刈り入れ、そして稲を植える時期でもあります。

七十二侯では、「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」。

この暑さに蒸れて腐った草の根が、蛍になるとされていた時期です。

腐った植物が蛍になるとは、なんとも不思議な光景ですが、昔の人は蛍のやわらかな光に、そんな想像を働かせていたのでしょうか。

 

さて、そんな梅雨入りしたこの頃ですが、週の半ばでは晴れ間も見えました。

湿気は少なく、からっと晴れた空が広がっていました。

雨の日が続くと、この空の青さが恋しくなります。

何かがないことは、そのありがたみを知る時間。

雨の日は、雨の日のたのしみを。

嘆くでもなく、悔やむでもなく。

ただ、また晴れ間が覗くのを、心待ちにしながら。

雨の音に、耳を澄ませる時間を味わう。

そんな当たり前のことを、梅雨の合間の青空は教えてくれるようです。

あなたさまのお住いのところでも、梅雨入りされたでしょうか。

湿気も多く、疲れも出やすい時期でもあります。

どうぞ、ご自愛くださいませ。