起こっているできごとは、内なる自分が何かを気づかせてくれようとしているメッセージ。
そう考えてみることのメリットについて、お伝えします。
1.「投影」を取り戻す
昨日の記事では、「投影」を取り戻す、というテーマでお伝えしました。
「愛は伝わって当たり前」の裏側に潜んでいる心理 - 大嵜直人のブログ
私たちは、自分の内面にある感情や気持ち、価値観や観念などを、外の世界に映し出します。
嬉しいできごとがあったときには、道行く人もみんな幸せそうに見えますし、その逆も然りです。
また、過去に出会った人に対する感情や印象を、いま目の前の人に映し出したりもします。
以前に別れたパートナーに対して感じていた感情を、いまのパートナーに抱いてしまったり、父親に対して持っていた印象を、上司に投影したりするのも、よくあることです。
はたまた、過去のできごとから得た観念や価値観で、この世界を見たりもします。
誰にも言えなかった悩みを親友に打ち明けたところ、それをバラされてしまった。
そんな経験があると、「他人は秘密を守ってくれないもの」という観念で、周りの人を見てしまったりもします。
こうした「投影」ですが、それを通じて自分の感情や価値観、観念に気づくことを「投影を取り戻す」と呼びます。
外の世界で、悲しいできごとが起こる。
悲しい、という感情を感じる。
自分が悲しいという感情を持っていたことに気づく。
そのようなプロセスですね。
昨日の記事では、そんな「投影を取り戻す」というテーマについて、お伝えしました。
2.すべてのことは、自分へのメッセージ
「やさしさに包まれたなら」という、松任谷由実さんの名曲があります。
はい、ジブリの映画「魔女の宅急便」のなかで流れていたので、有名ですね。
タイトルの通り、やさしい歌詞で私も好きなのですが、そのなかでこんな歌詞があります。
カーテンを開いて 静かな木洩れ陽の
やさしさに包まれたなら きっと
目にうつる全てのことは メッセージ
目に映るすべてのことは、メッセージ。
まさに、そうなんですよね。
そのできごとの善し悪しがどうこう、というよりも、どんなできごとも、私たちに何かを伝えようとしているもの。
先ほどの言葉でいえば、「投影を取り戻す」ために起きているもの、という見方です。
別に、自分の思い通りにいかないことがあったとして、それで悲観しなさいとか、絶望しなさいとか、そういう見方をしなくても、いいんです。
少し立ち止まってみたり、視点を変えてみたり、あるいは、やり方を変えてみたりしてみたら?というメッセージなのかもしれません。
その目に映るできごとを通じて、自分がどんな「投影」を取り戻していくのか。
そんな風に見ることができると、自分の周りに起こるできごとは、少し変わって見えてきます。
3.内なる自分が、気づかせようとしている
目にうつるできごとは、自分へのメッセージ。
では、そのメッセージを発しているのは、誰なんでしょう。
親でしょうか。
パートナーでしょうか。
それとも、神さまでしょうか…?
どう解釈しても自由なのですが、内なる自分が、気づかせようとしてくれている、という見方を今日はご紹介します。
そのように見ることのメリットというか、よい点があります。
それは、どんなできごとが起きたとしても、それを自分の器というか、自責とすることができることです。
外の世界で、何が起きるのかは、私たちが自分でコントロールすることはできません。
けれども、その起こるできごとが、内なる自分が、何か気づかせてくれようとしているのだとしたら、と考えたなら、見えてくるものもまた違ってきます。
そうすると、起こっているできごとに、いいも悪いも、なくなっていくんです。
ただ、そのできごとから何を気づくのか。
どんな「投影」を取り戻すことができるのか。
そこにフォーカスできると、見えるものが少しずつ変わっていくのでしょう。

今日は、そのできごとを通じて、気づかせてくれようとしているものは、なんだろう?、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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