そのプロセスを、楽しめていますか？

自分と向き合うことは大切ですが、それには準備が要ります。

そのプロセスを楽しめているかどうかが、その準備ができているかの一つの基準になるのでしょう。

１．「嫌い」なものとは、向き合わないといけない？

昨日の記事では、嫌いなものとは向き合わないといけない？、というテーマでお伝えしました。

自分の「好き」を大切にするためには、「嫌い」がはっきりしていないといけないよね、というお話からの流れでした。

「嫌い」が曖昧になったり、それを我慢したり、無視したりしていると、その逆にある「好き」も分からなくなって、自分がのっぺらぼうになってしまいます。

（のっぺらぼうって単語、久々に使った気がします笑）

「嫌い」は、自分を知るためにも、自分を大切にするためにも、とても大切なことといえます。

そして、心理学を学んでいくと、自分が嫌いに感じる相手からは、非常に学ぶことが多いことを知ることになります。

「相手の嫌いな部分は、自分が自分を嫌っている部分の投影」

といったことは、その最たるものですよね。

それはそれで、一つの真実なのですが、だからといって、自分が「嫌い」と感じたことを、否定したりしなくてもいい、というのが昨日のテーマでした。

自分の感じたことを、「そうなんだね」「それが嫌だったんだね」「それが嫌いなんだね」といったように、まずは受容して、認めてあげること。

それができると、自分自身が味方になってくれるような感覚であったり、世界のなかで自分を受け入れてくれるところが必ずある、といった感覚を持つことができるようになっていきます。

「嫌い」と向き合うことは、多くの恩恵を与えてくれるものですが、まずは自分の「嫌い」を認めて、受け入れてあげることが、何よりも大切なことなのです。

ここは、すごく重要なテーマですので、少し掘り下げてみたいと思います。

心理学に触れると、自分の周りの問題も、結局は自分自身の内面の問題だととらえる視点を学ぶことができます。

あらゆる問題は、自分自身の内面の投影である。

すべての問題は、自作自演である。

アカウンタビリティの法則。

そういったことを、聞いたことがあるかと思います。

自分自身の心と向き合い、そのパターンを知り、また過去の傷や痛みを癒していくこと。

それによって、できごとからの自分の受け取り方や、自分の立ち振る舞いが変化し、目に見えるかたちで現実が変わること。

それは、一つのプロセスであり、癒しの恩恵であり、とても素晴らしいものです。

けれども、プロセスであると書いたように、そこには順序があるんですよね。

自分と向き合うことが、自分いじめや、自分を責めることになってしまわないように、しないといけません。

冒頭にお書きしたように、「嫌い」を無視したり、否定したりすることも、同じですよね。

「全部自分に責任があるんだ」と、自分を責め続けていたら、それはしんどいですよね。

「嫌いな人はシャドウだから、受け入れないといけない」と考えてもいいんですが、それがしんどいときもありますよね。

自分の内面の問題としてとらえていいのは、自分にその元気があるときだけです。

元気があるって表現はちょっと曖昧ですが、そのとらえ方や、自分の向き合うプロセスを、楽しめているかどうか？が、一つの基準として考えていいと思います。

「いや、それはそうかもしれないけど…しんどいなぁ…」

そう感じるときは、ちょっとお休みして、自分をいたわる、ケアすることを大切にした方がいいのでしょう。

それも、とても大切なプロセスの一部です。

自分と向き合うのは、それからでも全然遅くはないのです。

今日は、そのプロセスを、楽しめていますか？、というテーマでお伝えしました。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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