早いもので、もう11月、霜月に入りました。
時候も、「霜降」の末になりました。
寒いところでは霜が降りるとされる時候ですが、平地に住んでいる私のところも、ずいぶんと気温が下がってきました。
急に気温が下がって、着るものや布団類、あるいは暖房器具など、もろもろ準備しないとな、と慌てております笑
私の周りでも、急な変化で体調を崩されている方をお見かけしますが、お風邪など召されてないでしょうか。
ついこの間まで、「暑い、暑い」と言っていた気がするのに、「暖かくしましょう」とは、ほんと季節が巡るのは早いものです。
七十二侯では、「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」。
その字の通り、紅葉の季節になってくるころですね。
代表的なもみじ、あるいは銀杏といった木々の葉が、暖色に色づいてくるころですね。
紅葉の名所のニュースが、入ってくるころでもあります。
紅葉というと、思い出す風景があります。
香嵐渓という、紅葉の名所が愛知県内にあるのですが、数年前にそちらの夜のライトアップを観に行きました。
名所になるくらいですから、それはそれは見事な紅葉でしたし、夕暮れから夜になる変化もまた、素晴らしかったです。
その美しい風景は言わずもがな、なのですが、「自分が行きたい」と思って、そこに自分を連れて行ってあげたことが、とても心に残っているんですよね。
とても個人的な話なのですが。
誰でも、問題に出くわしたり、生きる中で迷子になったり、そうした時期って、ありますよね。
自分が、何をしたいのか、分からない。
どうしたらいいか、分からない。
それは悪いことでもありませんし、何度なく訪れる、人生の転機だったりもするのでしょう。
そうしたときに訪れた場所や風景って、心に残ることが多いものだと思うのです。
それがどんな場所であれ、大切な場所になったりもします。
そして、そこにまた行くかと言われると、また別の話なんですよね。
ただ、その場所がそこにあることで、なんだか満たされるというか、満足してしまうというか。
あぁ、今年も香嵐渓は、あの燃えるような紅葉の風景になっているのかな。
そう思うだけで、満たされるというか。
ある意味で、そうした場所って、自分という船のイカリ、言い換えるとアンカーのようなものなのかもしれません。
その場所は、今日もそこにある。
それで、ふっと満たされるものがあるようです。
あなたにも、そんな場所はありますでしょうか。
さて、ずいぶんと気温が下がってきましたし、冬支度の季節になってきました。
急な気温の変化で、体調など崩されないよう。
どうぞ、ご自愛ください。