「相手が変わってくれたら」という不満を持つことが、誰にでもあると思います。
そもそも自分の望むように相手を変えられるのか?という点を、少し考えてみたいと思います。
1.パートナーシップは最高の学び
先日の記事では、パートナーシップは最高の学び、というテーマでお伝えしました。
パートナーシップの恩恵 ~自分と向き合い、自分を知ること - 大嵜直人のブログ
心理学であったり、心の世界の学びを、どう使うか?というお話からの流れですね。
心の世界のことを学んだり、知識を得ようとするときって、人間関係の悩みからの場合が多いものです。
パートナーとの葛藤もしかり、家族との関係、職場の人との関係…
いろんな関係性の中で、それをどうにかよくしたいという思いから、心理学を学んだりすることが多いのではないでしょうか。
しかし、そうしたときって、往々にして自分のなかのベクトルが相手に向いてしまい、相手に向けて心の世界の学びを使いたくなるものです。
「相手の胸の内を、知りたい」
「相手を、どうにか変えたい」
もちろん、そう感じるのは仕方がないことですし、自然なことではあります。
けれども、これがうまくいかないのは、皆さんご承知の通りです笑
このベクトルを、自分自身に向けることができると、心の学びは黄金のような価値を持つようになります。
こうした学びを得ることができるのが、パートナーシップのすばらしい恩恵の一つであるというのが、先日のテーマでした。
2.相手を変えることはできるか?
そうはいっても、相手のことが気になるというのは、パートナーシップにおいてはとてもよくある話です。
これ、パートナーとの関係に限ったことではないですが、パートナーシップではとても顕著に現れます。
「彼がちゃんと謝ってくれたら」
「パートナーがこれをしないでくれたら」
まあまま、ありますよね笑
「相手が変わってくれたら、この悩みは解決するのに…」
誰もが、そう思ったことは一度はあると思います(ありますよね笑?)。
今日は、そもそも論として、「相手を変えることはできるか?」というテーマを考えてみたいと思います。
普通に考えると、「相手を自分の思い通りに変える」というのは、かなり難易度が高いように思えます。
相手を脅したりして、無理やりにその行動をさせることはできても、それは「パートナーシップ」とは言えませんもんね。
相手は、変えられない。
それなのに、相手を自分の思い通りに変えたいという欲求が出てくるとしたら、それは相手との距離が近すぎるのかもしれません。
相手とぴったりくっつき過ぎて、自分の手足を動かすように、相手も動かせるように感じてしまっている状態。
「癒着」している、とよぶこともできるのでしょう。
まあ、「癒着」できることも愛情深さゆえですし、それもまた才能なのですが、まずは相手と自分の距離を適切に空けることが必要になります。
以前にも書いた、
「わたしはわたし、あなたはあなた」
という意識を、持ち続けることですね。
そうすることで、「相手は自分の一部でもないし、自分の思い通りになんかならないんだよな」と思いとどまることが、少しずつできるようになります。
そうすると、相手を変えたいという欲求も少なくなっていきますし、相手が変わらないことへのストレスも減ってきます。
そのとき、どこか愛情が冷めたように感じるかもしれませんが、それでいいんです。
3.変化は間接的に起こるもの
相手は、変えられない。
じゃあ、自分とパートナーは、それぞれ別々の存在かというと、そうでもないんです。
ああ言えばこう言う、というあやふやに聞こえるかもしれませんが、気にしないようにしてください笑
真実って、白でもなく、黒でもなく、グレーであることも、あるのでしょうから。
相手は、変わります。
ただ、それは直接的に自分が変えようとして変わるわけでは、ありません。
これ、直接的に「変わってよ」と伝えることだけなく、相手が変わることを期待してする行動もまた、同じです。
やっちゃうんですよねぇ、これ…「こうしたら、ああしてくれるだろう」みたいな笑
そうした言動って、必ず相手からすると察知してしまうんですよね。
そうすると、「なんかコントロールしようとしてる」みたいに感じて、余計に関係性が難しくなったりもします。
相手が変わるというのは、そういった意味ではないんですよね。
自分が、変わること。
それによって、相手もまた影響を受け、変わっていくこと。
それが、相手が変わることの本質です。
ただ、その相手の変化というのは、自分の望んだ変化ではありません。
どんなふうに変化するか、わからないんですよね。
ただ言えるのは、そうしたときのパートナーの変化って、自分の想像をはるかに超えてくるんですよね。
そしてその変化は、自分を想像もしていなかったところに連れていってくれるものです。
これが、パートナーシップのすばらしさであり、醍醐味でもあります。
そのために、というわけではないのですが、「まずは自分」というのが、パートナーシップの大原則です。
変化を起こすのも、変えるのも、まずは自分自身から、なんです。
今日は、パートナーシップと変化、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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