自分が望んだように状況が変わることだけが、問題の解決のように思ってしまうことがあります。
でも、それだけが問題の解決というわけでは、ないものです。
1.孤立感が問題を深刻化させる
昨日の記事では、孤立感が問題を深刻化させる、というテーマでお伝えしました。
カウンセリングの中でお話を伺うような、問題。
パートナーシップの問題、家族の問題、仕事やお金の問題など、生きていればさまざまな問題に私たちは出会います。
こうした問題ですが、それを深刻化させるのが孤独感であり、孤立感です。
「この問題は、自分だけで解決するしかない」
「他人には言えないし、自分一人でなんとかするしかない」
問題を抱えると、どうしても私たちはこんな意識を持ってしまうことがあります。
それが、あまり他人に言えない領域のことであれば、なおさらですよね。
けれど、そうして自分一人で抱えようとすればするほど、問題は深刻化していきます。
その反対に、誰かにその問題を相談できたり、頼れたりすることができれば、問題は必要以上に重くはならないものです。
そういった意味では、「この問題の解決策を知っている人は、誰だろう?」といったように、常に意識を外に向けておくことが、問題と向き合う中では、とても大切なことなのでしょう。
2.状況が変わることだけが、問題の解決じゃない
そのようにして意識を外に向けることができると、たとえ状況が変わらなかったとしても、心のありようというか、心の持ち方が軽くなります。
どうしても、問題にぶち当たっているときって、自分の置かれている状況が変わること「だけ」が、問題の解決だと思ってしまいがちです。
彼が、再びこちらを向いてくれる。
自分が楽しめる内容の仕事に、変わる。
子どもが、自ら机に向かってくれる。
…などといったように。
自分が望んだように、現実や状況が変わることこそが、問題の解決である、と。
もちろん、それはそれで、間違いではありません。
彼が振り向いてくれたら、それはとてもハッピーなのでしょうし、他の場合でも同じですよね。
ただ、「そうならないと解決しない」かといえば、決してそうではないんですよね。
問題の解決って、いろんな方法やプロセスがあるものです。
むしろ、解決するときって、自分の思っていたようなストーリーやプロセスとは、全く違う方向で解決することも多いものです。
3.状況が変わっていなくても、笑えるようになれる
もっと言えば、状況が全く変わっていなかったとしても、それを深刻にとらえないようになれます。
以前と同じような状況であったとしても、笑っていられるようにもなれるんですよね。
人の心って、それだけ強いものです。
そうなったときって、問題を意識したり悩んだりする時間が減っているでしょうし、「あれ、何が問題だったっけ?」とすら、思うこともあるのでしょう。
いま、そんなことを思えなくても、全然大丈夫です。
そう思える日が、きます。
もし、いま問題を抱え込んでいてしんどいのであれば。
その問題があったとしても、笑っていられる自分がいるとすれば、どんな自分でしょうか。
どんな一日を送り、どんな人が周りにいるでしょうか。
どんな雰囲気でいて、どんなことに興味を持っているでしょうか。
それを想像してみてください。
少しでもイメージできたら、しめたものです。
きっと、もうそこに向かっているのでしょうから。

今日は、状況が変わることだけが、問題の解決じゃない、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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