大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

「答え」を導くのは直感であり、それは緩んだときに訪れる。

私たちが何らかの悩みを抱いたとき、実はその「答え」も一緒に持っています。

その「答え」に私たちを導くのは直感であり、それは緩んだときに訪れるようです。

名著「傷つくならば、それは「愛」ではない」(チャック・スペザーノ博士:著、大空夢湧子:訳、VOICE:出版)の一節から。

1.問題を分析することは、解決への抵抗である

「分析」とは全体を小さな部分に解体し、その小さな部分のすべてに答えを見つけだそうとすることです。

思考はつねに事実のあとから起こります。

 

本当はどんな問題に対する答えも、問題そのものがあらわれた瞬間にやってきます。

ですから、実際は答えを見つけるのに時間を無駄にする必要はありません。

答えを受け入れる勇気さえあればいいのです。

答えは、直感やひらめきというかたちでやってきます。

 

偉大な発明のほとんどは、夢を見ているような意識の状態のときに、ふっと頭に答えが浮かんで発見されたものなのです。

 

「傷つくならば、それは「愛」ではない」 p.184

f:id:kappou_oosaki:20220103095718j:plain

2.「問い」と「答え」は一対である

今日のテーマは、あまり「心理学」には聞こえないかもしれません。

肩の力を抜いて、「そんな考えもあるか」とお読みいただけましたら、幸いです。

 

本当はどんな問題に対する答えも、問題そのものがあらわれた瞬間にやってきます。

引用文の、この一文。

「言われてみれば、そうだよなぁ」と納得される方も、多いのではないでしょうか。

「どうしたらいいんだろう」と、思い悩んだとき。

ほんとうは、「こうしたい」「こうした方がいい」という「答え」を、私たちは持っています

けれど、時にその「答え」が、とても怖いものであったりします。

それは、いままでの自分とは、まったく違うあり方だったり。

必死で隠してきた、自分自身の才能に触れなくてはいけなかったり。

あるいは、初めて挑戦が求められるものだったり。

いろんな理由がありますが、その「答え」に私たちは抵抗したりします。

「答え」が分かっているのに、分かっていないふりをしたり、迷っているふりをしたりするのですね。

困ったときに誰かに相談するとき、実は自分の中で「答え」は決まっていて、背中を押してほしいだけだった、ということは、よくある話です。

「答え」を見つけるのが、難しいのではない。

「答え」は、「問い」が設定された瞬間に、やってくるものです。

難しいのは、その「答え」を受け入れることのようです。

答えを受け入れる勇気さえあればいいのです。

こう書かれていますが、それが難しいんですよね笑

だから、誰もが他人に頼るし、カウンセリングで話したりしますし、他の「答え」がないか探したり抵抗するのでしょう。

3.「答え」は直感が導いてくれる

答えは、直感やひらめきというかたちでやってきます。

引用文では、「答え」は直感やひらめきがもたらしてくれる、と言います。

私たちは、「答え」が見つからないとき、思考や理性に頼ります。

考えに考え、四六時中頭を悩ませ、どうにか「答え」を探します。

もちろん、それだけ悩むほどに、大切な「問い」なのでしょう。

けれども、考え抜いて、「答え」が出ることは、あまりないように思います。

というか、「一人で思い詰めても、ロクな結論が出ない」というのは、古今東西を問わず、言われることではないでしょうか。

悩みというのは、いままでの自分のルール、尺度、価値観から外れたことだから、悩むわけです。

それを、いままでの自分の思考で「答え」を見つけようとしても、なかなか見つからないものです。

そんなときは、温泉にでも浸かって、マッサージでも受けて、緩むこと。

身体が緩むことで、解決する問題も、多いものです。

 

同じように、「話す」こともまた、私たちの心を緩めてくれます。

私たちは、どうしても一人で考えていると、自分の中を思考がぐるぐると堂々めぐりをしてしまいます。

出口がないと、ふんづまって緊張してしまう。

特急電車に乗っていて、お腹がいたくなったら、緊張するのと同じように笑

それは冗談ですが、「話す」ことは、自分の中にあるものを外に出してくれます。

カウンセリングでも、たくさんお話をされた方が、「あ、そういえば!」とご自身で気づくことが多いものです。

からっぽになってスッキリすると、「答え」が入ってくるのでしょうね。

いや、もとから持っていた「答え」に、気づくだけなのかもしれません。

「問い」が設定されたら、同時に「答え」もやってきているのですから。

だから、「答え」が分からなくて悩んだときは、「緩む」ことを意識することがいいのでしょう

緩む、というのは身体的にもそうですが、話すことで心理的に緩むこともおすすめです。

 

今日は、私たちの悩みの「答え」の導き方について、書いてみました。

心理学というよりは、経験則のようになってしまいましたが、ご参考になりましたら幸いです。

今日もここまでお読みくださり、ありがとうございました。

〇大嵜直人のカウンセリングの詳細はこちらからどうぞ。

※ただいま満席となっております。
※5月25日(水)より次回6月度の募集を開始いたします。

〇カウンセリングのご感想のまとめはこちら。