大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

「その人が幸せになってくれるんだったら、どんな方法でもいいと思いませんか?」

相手のために、何かをしてあげることは、もちろん尊いものです。

けれども、相手に想いを寄せる、愛を送ることもまた、同じくらいに尊く、美しいものだと思うのです。

その価値について、お伝えします。

名著「傷つくならば、それは「愛」ではない」(チャック・スペザーノ博士:著、大空夢湧子:訳、VOICE:出版)の一節から。

1.パートナーに手を貸すだけの力がないと感じたら、自分は天の恩恵の通り道になろう

疲れすぎていてパートナーの求めに応じられないとか、手を貸したり気づかってあげるだけの十分な気力がないと感じることがあります。

あなたに前に進む強さがないときは、パートナーシップの力で前に進めてもらいましょう。

 

自分がぼろぼろになってしまった感じがするときには、天の助けを求めてください。

そういうときに無理やり自分のエネルギーを使おうとすると、数分間で吸いとられ、自分がからっぽになってしまう感じがするはずです。

ただし、宇宙とつながれば、みんなに与えるのに十分な恩恵が見いだせるのです。

 

「傷つくならば、それは「愛」ではない」 p.208

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2.それでも与えたい、愛したいあなたへ

自分が疲れ果てていたり、傷ついている時にも、なお誰かに与えようとされる方。

今日のテーマは、そんな方たちに向けてです。

そこに問題よりも、価値を見たい

自分がぼろぼろになっていたり、疲れ果てていたり、傷ついていたり。

そんな状態のときほど、誰かに与えよう、愛そうとされる方がいます。

いろんな、見方ができると思います。

自分を大切にできていない。

自分の無価値観から、そうしようとしている。

自立をこじらせて、受けとることができていない。

取引、あるいは見返りを期待している。

…などなど、「ああ言えばこう言う」学とされる心理学ですから、そこに問題を見ることもできるでしょう。

けれども、そこに価値を見ることもできると思うのです。

自分がそれだけ疲れていても、なお誰かに与えようとする。

それは、どれだけ尊いことなんでしょうね。

それは、一つの事象だけではないと思います。

パートナーだけでなく、家族、友人、同僚、あるいは、道行く人…どれだけの人を、笑顔にしようとされてこられたんでしょう。

違う、そんなんじゃない!と高速首振り扇風機になってしまいますでしょうか笑

でも、そう思うんです。

そこに問題を見ることも、できます。

けれども、その問題の裏側にある価値や魅力、あるいは才能といったものを、見ることもできます

そして、その問題を解決しようとしたときに、その価値を十分に受けとることが、一つの重要な視点だと思うからです。

それは、私がカウンセリングのなかで、持ち続けていたい視点でもあります。

まだまだ、道半ばですけれどね。

3.「天の恩恵の通り道」

ただ、あなたがいるだけで。

自分は天の恩恵の通り道になろう

引用文のタイトルの言葉、とても素敵ですよね。

ただただ、天の恩恵や恩寵といったものが、自分の通して流れて、相手を満たしてくれる。

自分は、その恩恵を通す、パイプのようなもの。

そこに、「いや、なんか物足りねぇ」、「何もしないのは、なんか違う気がする」と思われますでしょうか。

思っちゃいますよね、ほんと笑

私がカウンセリングを受けたなかでいただいた、とても印象的な言葉があります。

自立の自立の権化だった(過去形?)私は、自分で何とかしたい、という思いが強すぎたのですね。

ただ、人が一人でできることなど、ある意味で小さなことです。

そして、相手がそれを受けとれるかどうかも、タイミングによるわけです。

でも、自分の力で、何とかしたい。

でも、なんともならない。

そうした内容をお話しした、カウンセリングだったと思います。

「おおさきさんは、自分が苦労して苦労して、自分の力で、相手に幸せになってほしいんですね」

まさに、その通りです。

力の証明、と表現することも、できるのでしょう。

その後に、こう言われました。

「でも、その人が幸せになってくれるんだったら、どんな方法でもいいと思いませんか?」

がーーーーん。

うん…その通りです。

自分がどうこうしなくてもいい。

もちろん、どうこうしようとしてもいい。

ただ、何をしていても、相手の幸せを願うことはできるし、愛を差し向けることはできる。

「わたしが」相手の幸せを願うこと、祈ること。

その価値を、全然認めていなかったなぁ、と気づかされた時間でした。

 

「その人が幸せになってくれるんだったら、どんな方法でもいいと思いませんか?」

 

よく、思い出す言葉の一つです。

「うーん、そうはいっても、何かしてあげたいなぁ」と、まだまだ思ってしまうのですけれどね笑

それでも。

そんな自分を差し置いても、お伝えしていきたいと思います。

あなたが何かしてあげたいという想いは、とても尊いもの。

その人が受けとってくれても、受けとってくれなくても。

あなたが想い、祈るだけでも。

それは、ほんとうに尊く、美しいものなんですよ、と。

その価値を、伝え続けていきたいと思います。

 

今日は、なんだか所信表明演説のようになってしまいました笑

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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