感情を感じるには、自分とのつながりをしっかりと感じることでもあります。
それは、どのようなとき、どのような場所なら、自分が感情を感じやすいかといったように、自分を知っておく必要があるのです。
1.感情を溜め込むことの悪影響
昨日の記事では、感情を溜め込むことの悪影響について、というテーマでお伝えしました。
感情を溜め込むと、それを周りに投影するから、周りとの関係性が悪化してしまう。 - 大嵜直人のブログ
感情というのは、天気や生理現象のようなものといえます。
雨が降ることをやめさせたり、おなかがすくのを止めたりはできないですよね。
同じように、感情が生じることを、自分自身でコントロールすることはできないものです。
しかし、そんな感情を、私たちは溜め込んだり、抑え込んだりしてしまうことがあります。
感情を溜め込むと、周りとの関係に悪影響をおよぼします。
昨日の記事では、なぜ悪影響を与えるのかについて、2つの視点からお伝えしました。
一つ目は、自分の余裕がなくなること。
感情を溜め込むって、生理現象をガマンし続けるようなものですから、当然ながらそれを抑え込むのにめちゃくちゃエネルギーを使うわけです。
電車のなかでお腹が痛くなって、冷や汗をかきまくっているとき、周りの人を気遣う余裕なんて、ないですよね。
むしろ、「放っておいてくれ!」という感じにすら、なりますよね笑
その状態でずっといたとしたら…なかなか、周りの人と良好な関係を築くのは、難しくなります。
だって、自分のことだけで、精一杯なんですから。
そして二つ目は、その溜め込んだ感情を、周りの人に「投影」してしまうから。
私たちは、自分の心のなかにある感情や観念、価値観を、周りの世界に映し出します。
「投影」とよばれる心理ですが、感情を溜め込んでいたりすると、その感情を周りの人に映し出してしまうのです。
「怒り」を溜め込んでいると、妙に周りに怒りっぽい人が増えたり。
あるいは、自分を怒らせるような人が、周りに現れたり。
自分が怒っていることに気づかないと、こうしたことが続いてしまうものです。
そうした周りに自分の怒りを投影した状態だと、いい関係性を築くのは難しくなります。
昨日の記事では、感情を溜め込んでいると、周りとの関係性に悪影響を与える、2つの原因をお伝えしました。
2.感情は、誰かにぶつけても解消しない
感情は溜め込むと、ロクなことがない。
だから、感情は解放してあげないといけない。
でも、それってなかなか難しかったりします。
社会生活を送っていたら、いきなり泣き出すわけにはいかない場面も、ありますよね。
仕事してて、お客さんにプレゼンしてる最中に、「なんだか、とっても寂しいな…」と、寂しさに浸ることもできなかったりしますよね。
そうしたタイミングの問題もあります。
あるいは、どうしてもネガティブな感情を感じると、私たちはそれを誰かにぶつけたくなります。
怒りや不満、憤りといった感情は、まさにそうですよね。
でも、自分の感情を誰かにぶつけても、あまりいいことはありません。
刹那的にスッキリするかもしれませんが、あとからくるのは、罪悪感です。
「あぁ、感情的になっちゃったな…」
「言い過ぎたかな…悪いことしちゃったかな…」みたいに。
そうすると、ますますその感情を溜め込んでしまう上に、余計な罪悪感まで抱え込んでしまうわけです。
まあ、このあたり、誰でも経験したことがあるのではないでしょうか。
でも、しょうがないですよね笑
感情は、誰かにぶつけても解消しない。
だから、自分なりの感情の解放の仕方を、整えておく必要があるんです。
3.感情を感じることは、自分とのつながり
感情を感じるときに大切なのは、安全な場所でする、という点です。
信頼できる人に話を聞いてもらうでもいいですし、一人になれる場所を確保するでもいいですし、カウンセリングを利用するのもいいのでしょう。
それは、「自分が」感情を安全に解放できる場所を、知っておくということでもあります。
それはある意味で、「自分を知る」ことと似ています。
感情を溜め込んでいるとき、私たちは自分とのつながりが切れてしまっています。
自分の心が「悲しい」と感じているのに、「いまはそんなこと感じている暇はないんだ」と無視してしまうわけですから。
だから、ある意味で感情を感じるとは、自分とつながり直す、ということでもあります。
どんなとき、どんな場所なら、自分は安心して感情を感じられるのか。
それを、知っておく。
そしてそれを、自分に与えてあげる。
感情を感じる、感情を解放する。
それは、自分とのつながりを取り戻すことでもあります。
「まずは、自分」なんですよね。
それが、結局はめぐりめぐって、周りの人との関係性にも、好影響を与えるのです。
今日は、感情を感じるとは、自分とのつながりをしっかりと感じること、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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