大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

「いま」自分にできることを探すことは、執着をゆるめるのに役に立つ。

執着しているとき、私たちの意識は「いま」にいません。

だから、「いま」できることを探し続けることは、執着をゆるめるのに非常に有効です。

1.執着が手放せないときは

昨日の記事では、執着が手放せないときは、というテーマでお伝えしました。

どうしても執着が手放せないときは、誰かを頼るとき。 - 大嵜直人のブログ

何かに執着しているときは、しんどいですよね。

別れた恋人や仕事の上司といった人に執着することもあれば、お金や会社、学歴といった人以外のものに執着することもあります。

自分以外に何かに執着しているとき、私たちは不自由です。

ぎゅーっと拳を握りしめていて、他に何もつかむことができない、そんな状態ですよね。

こうした執着がキツいとき、手放せないときは、まず自分の状態を認めることが大切、と昨日の記事でもお伝えしました。

「いまの自分は、執着が手放せないんだな」、と。

いまの自分を、そのままに認めること。

それが自己受容、自己肯定の一歩目であることは、これまで何度も書いてきましたが、それと同じですね。

「いま」手放せなかったとしても、それが将来ずっとそうかといえば、そうではないですよね。

子どものころ、あんなに執着していたビックリマンシールにしたって、大人になったらどうでもよくなるように笑

いまの自分は、手放せない。

それを認めるだけでも、すごい一歩なんです。

その上で、いまの自分にできないなら、誰かを頼っていいんです。

執着が手放せないときは、誰かを頼るとき。

昨日の記事では、そんなテーマをお伝えしました。

2.執着しているとき、意識は「いま」にいない

さて、何かに執着しているとき、私たちの意識は「いま」ではない、どこかに飛んでいます。

だから、不安にもなるし、落ち着かなかったりします。

別れた恋人に執着しているなら。

その思い出が頭を離れなかったり、あるいは、自分が至らなかったことを後悔したりすることは、誰にでもあるのではないでしょうか。

そのとき、意識は「いま」にいないんですよね。

過ぎ去った時間を悔やんで、また、これからのことを憂いたり。

でも、そうした後悔や憂いは、なかなか解決しません。

だって、起こったできごとは変えられないですし、未来を見通すこともできません。

もし、できる人がいたら、このブログを読んでないでしょうから笑

執着しているとき、意識は「いま」にいないんです。

過去に生きているのか、未来に怯えているのか。

いずれにせよ、執着は私たちの意識を「いま」から引き離してしまうようです。

3.「いま」できることは、何だろう?

こうした執着の性質は、逆から見ると、それをゆるめる方向に役に立ちます。

執着していると、意識が「いま」から離れるならば。

逆に、意識を「いま」に引き戻せば、執着から離れることもできるわけです。

具体的には、「いま」できることを探して、それをすることです。

執着しているとき、意識が「いま」にいない分、身動きが取れなくなります。

金縛りのような状態、といえるでしょうか。

そこから「いま、自分にできることは何だろう?」と考え、それをしてみることです。

ポイントになるのは、「いま」です。

過去でもなく、先のことでもなく、「いま」できることです。

深呼吸すること。

温かいお茶を淹れて、それを味わうこと。

好きな音楽を聴くこと。

そんなに大きなことでなくて、いいんです。

ただ、自分が選んでいる必要があります。

「いま」、自分のためにできること。

それは、必ずあるんですよね。

それをしてみると、意識を「いま」に引き戻すことができます。

執着していると感じたとき。

ぜひ、試してみてください。

今日は、執着を手放すには、「いま」自分にできることを探し続けること、というテーマでお伝えしました。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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