観念をアップデートしていくとき、行動がそれを定着させます。
その行動とは、いままで自分が取らなかった行動に、ヒントがあるのです。
1.新しい観念は、行動によって定着する
先日は、新しい観念は、行動によって定着する、というテーマでお伝えしました。
新しい観念は、小さな行動の積み重ねで定着していく。 - 大嵜直人のブログ
生きづらさを感じるときや、なかなか解決しない問題を抱えたとき、それはいま持っている観念が、自分にとってフィットしないときなのかもしれません。
新しい観念に、アップデートするときとも言えますよね。
「癒し」という言葉がありますが、心の世界においては、それを「ものごとの見方や考え方が、ポジティブに変わるとき」と表現することができます。
観念が、自分にとってポジティブなものに変わること。
それが、癒されるということの本質です。
「私は誰からも愛されない存在だ」という観念が、「私を愛してくれる人が、必ずいる」という観念に変わると、周りから愛が受けとれるようになり、生きやすくなるのは、なんとなく想像がつくかと思います。
ただ、観念が変わるというのは、そう簡単なことではありません。
毎日かけている眼鏡を変えるようなものですから、違和感も出ますし、時間もかかるものです。
こうした観念を変えるためには、まず自分が持っている観念を知ること、そして新しい観念を知ること、そしてそれを選び、定着させるというプロセスが必要になります。
この定着させるときに、「行動」がともなうと、とても定着しやすくなります。
すごく大きなことじゃなくても、いいんです。
ほんの小さなことでもいいので、新しい観念に基づいた行動をしてみること。
それが、私たちに新しい観念を定着させてくれます。
2.いままで取らなかった行動にヒントがある
心理的に見れば、こうした観念のアップデートが求められるのは、依存から自立、そし自立から相互依存へとステージが変わるときです。
これまで何度も扱ってきた、依存と自立、そして相互依存というステップですね。
依存とは、自分では何もできないから、誰かに何とかしてもらいたい状態。
自立とは、何でも自分でやって、誰にも頼らない(頼れない)状態。
そしてその先の相互依存とは、自分でできることは自分でするし、自分でできないことは誰かを頼るという状態。
それぞれに、持っている価値観や観念が、異なりますよね。
この依存から自立、自立から相互依存に変わるとき、私たちは観念のアップデートが求められます。
ということは、そこで新しい観念を定着させるために必要な行動は、いままでの自分が大切にしてきた行動とは、異なるわけです。
依存から自立へ向かうときであれば、「自分でやってみる」「チャレンジする」「自分の手を動かす」といった行動が、求められます。
それは、おそらく依存の時代には取らなかった行動だと思います。
一方、自立を手放して相互依存に至るときには、「誰かに任せる」「流れに委ねる」「ゆるめる」といった行動が必要になるのです。
それは、自立の時代にはしなかった行動ではないでしょうか。
新しい観念を定着させるための行動は、何でも動けばいい、というわけではありません。
「それまで自分が選ばなかった行動」に、ヒントがあるのです。
3.スモールステップこそが、偉大な一歩
これは昨日もお書きしたのですが、新しい観念に基づいた行動といっても、最初からそんなに大それたことをする必要はありません。
最初から大きすぎるチャレンジをしようとすると、「それはできない…」と尻込みしてしまい、動けなくなってしまうからです。
小さな一歩、スモールステップでいいんです、最初は。
その小さな一歩こそが、自分の新しい観念を定着させる、偉大な一歩になります。
「ちょっと抵抗あるけど、やってみようかな…」くらいに感じることから、はじめてみてはいかがでしょうか。
いつもと違う道を通って帰ってみる。
いつも聞いてばかりいるけれど、自分の気持ちを一言だけでも伝えてみる。
自分でやった方が早いけれど、周りに任せてみる。
「ちょっと手を貸してほしいな」と伝えてみる。
クローゼットにはない色の服を選んでみる。
…などなど、抵抗を感じるものは、ありますでしょうか。
もし「いやー、それは…」と感じるようでしたら、それはチャンスと言えます。
自分の観念をアップデートするためのヒントが、そこに詰まっているのでしょう。

今日は、観念のアップデートのためには、いままで取らなかった行動にヒントがある、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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