あれだけ見事に咲いた桜も散り始めたようです。
冬の間、待ちわびていた喜びが一瞬で過ぎ去っていくようですが、それはまた新たな喜びへのプロセスなのでしょう。
時候は、「春分」から「清明」に変わりました。
天地万物が清らかで、生き生きと輝くころとされます。
「清浄明潔」という漢語がもとになっているそうですが、春の日差しに花が咲き、風も心地よく、一年で一番過ごしやすい時期でもありますよね。
七十二候では、「玄鳥至(つばめきたる)」。
文字通り、渡り鳥であるツバメが海を渡って、日本にやってくるころとされます。
本格的な春の訪れと、農耕の季節の始まりを告げる鳥でもあります。
農家では、そろそろ田植えの準備を進める頃でしょうか。
季節は、めぐっていきますね。
さて、季節の移ろいがあるというのは、ありがたいことだと思うのです。
生きていれば、いろんな悩みは尽きないものです。
人間関係のこと、お金のこと、健康のこと、仕事のこと…
そうした悩みの中にいるとき、私たちの意識はいまここにはおらず、どこか遠くへ飛んでしまっています。
過去を悔いるのも、未来を憂うのも同じで、ここにないものを怖れてしまっています。
そうした怖れは、頭で考えれば考えるほど、膨らんでいったりするから、たちが悪いものです。
そうした意識を、いま、ここに引き戻してくれるのが、目の前の季節のめぐりだったりします。
一歩外に出て、それを感じようとすると、頭ではなくて感覚を使う必要があります。
吹く風のにおいだったり。
目に映る空の色だったり。
聞こえてくるウグイスの声だったり。
五感を使わないと、それは感じられないことですよね。
そして、五感を使うことそのものが、意識をいま、ここに引き戻してくれるものです。
過去の失敗を悔いながら、目の前の桜を愛でるって、相当難しいですよね笑
だから、こうして定期的に、季節の流れをここで書いています。
生きていれば、悩みは尽きないものです。
悩むのが悪いわけではありませんが、時には外に出て、季節の移ろいを感じてみることも、とても大きな癒しになります。
ちょうど、気持ちのいい季節にもなりました。
あなたの周りでは、どんな風が吹いていますでしょうか。
どんな花が咲いていますでしょうか。
時には、そんな時間を持ってみてはいかがでしょうか。