時候は「穀雨(こくう)」に入りました。
その字の通り、地上の穀物に実りをもたらす雨が、天から降り注ぐころとされます。
一年の中でも、最も気持ちのいい気候の時期ではありますが、雨もそこそこ降るイメージがありますが、いかがでしょうか。
この時期に長引く雨は「菜種梅雨」呼ばれ、菜の花の時期に梅雨のように長引く雨が降ることから、そう呼ばれるそうです。
連休のシーズンにも入りますが、今年の天気はどうでしょうか。
七十二候では、「葭始生(あしはじめてしょうず)」。
水辺には葭が芽吹き始め、いよいよ野原も緑一色に染まるころとされます。
「葦」とも書きますが、思い出すのは「人間は考える葦である」という言葉でしょうか。
小さくか弱い葦が考えるように思考しなくてはならない、というパスカルの警句ですが、AI万能の時代には、よりリアリティをもって聞こえます。
それはともかくとして。
穀雨の時期になりました。
水はめぐる、とよく言われますが、天からの恵みである雨が、穀物を育ててくれるころです。
この時季の、からっと乾いたさわやかな風もいいのですが、雨もまた、私たちに恵みを与えてくれるものです。
晴れていても、雨が降っても。
そのどちらも、私たちに降り注いでいる恵みであることは、変わりがないのでしょう。
それを、「こちらだけを」と選んでしまうのは、私たちの勝手なのかもしれません。
降り注ぐ、与えられるものを、そのままに受けとること。
季節を愛でながら、いつも変わらず与えられているものの偉大さに、心を寄せてみたいものです。
晴れの日もあり、雨の日もあり。
どちらも、与えられた恵み。
どうぞ、ご自愛くださいませ。