受けとれる愛の範囲が広がると、愛の総量が増えるため、たくさんの幸せを感じることができます。
私たちはそれを、「癒し」を通じて学んでいくのです。
1.分かりにくい愛の伝え方もある
昨日の記事では、離れることでしか、愛を伝えられない人もいる、というテーマでお伝えしました。
離れることでしか、愛を伝えられない人もいる。 - 大嵜直人のブログ
何にフォーカスするのかによって、私たちの心のありようは大きく変わります。
問題に注目するよりも、そこにある愛にフォーカスする方がいいのは、ご想像の通りかと思います。
しかし、愛にフォーカスするためには、いろんな形の愛を知っておく必要があります。
山菜を採りに行って、せっかくマツタケが目に入っているのに、「お、あれは食べられない毒キノコだな」と素通りしてしまうようなことが起こってしまいます。
「そんなこと、あるはずないわ笑」と思われるかもしれませんが、そうでもないんですよね。
とくに、愛の伝え方、受けとり方においては。
「愛されたい」と思いながら、その愛の形に想いを寄せないのは、山菜採りに来てるのに、どのキノコを取ったらいいのか分からないようなものかもしれません。
分かりにくい形の、愛の伝え方もあります。
昨日の記事では、離れることで愛を伝えようとする形をお伝えしました。
罪悪感が強いと、自分が汚れているように感じるものです。
いわば、ペンキを頭からかぶったような、ドブ川に全身浸かってしまったような、そんな感じです。
そんな状態で、大切な人に近づこうとは思わないですよね。
「いや、ちょっと離れてください」となるかと思います。
離れることで、伝えようとする愛もある。
もちろん、その形は自分が欲しい形の愛ではないかもしれません。
ただ、「そんな形の伝え方もあるんだな」と知るだけでも、想像をはたらかせるだけでも、変わってくるものがあります。
2.これも愛、あれも愛
これ、言葉を変えると、「受けとれる愛の範囲を広げる」という表現もできると思うのです。
デジタルな感じでいえば、「100以上じゃなきゃ愛じゃない」という観念があったのを、「70でも愛だよね」と広げるようなイメージです。
愛を感じられる閾値を下げる、と言い換えられるかもしれません。
当然ながら、そうすると受けとれる愛の総量が増えるんですよね。
いままで、「マツタケじゃなきゃキノコじゃない」と捨てていたもののなかに、「あれ?マイタケってのも、美味しいんだな」「お、このヒラタケってのもなかなか」と気付くことができると、受けとれるものが増えるのと同じです。
なんとなく、イメージできますでしょうか。
これも、愛だよね。
あれも、愛なんだよね。
受けとれる愛の範囲が広がると、そんな風に感じられる時間が増えていきます。
なんか、こう書くとめっちゃアホっぽく見えるかもしれませんが、それでいいんですよね。
それで、最初の話に戻りますが、その「受けとれる愛の範囲を広げる」ためには、いろんな愛、愛し方を知っておく必要があるわけです。
先ほどの例でいえば、「離れる」という愛し方。
ほかにも、いろんな愛し方があります。
それは、無限ともいえるくらい、多様なのでしょう。
3.閾値を下げるのは「癒し」
いろんな愛を知る。
あるいは、愛を感じられる閾値を下げる。
それを起こすのが、「癒し」です。
ここでの「癒し」の意味とは、ものごとの見方やとらえ方、考え方、価値観や観念が、ポジティブなものに変わることを指します。
いままで、「これは毒キノコだ」と思っていたものが、「いや、炭火で焼いて、生姜と醤油をちょっと垂らすと、めっちゃうまいぞ」といった変化に近いのでしょう。
いままでは、世界はみんな自分を嫌っていると思っていたのが、いや、これ実は、自分はめっちゃ愛されてない…?と感じるようになる変化でしょうか。
私自身にも、思いあたる節があります。
身内に不幸が起こって、自分自身が悲しみに暮れているとき。
誰も、私のことを構ってくれないと、怒り、嘆いたりしていたことがありました。
けれども、違うんですよね。
周りの人は、私をずっと見守ってくれていたんです。
必要なときに、必要な手が差し伸べられる、距離感で。
それは、ある種の痛みがあることもまた、事実です。
けれども、痛みがあると、「癒し」も起こります。
そう考えていくと、私たちは痛みを通じて、愛を知るともいえるのかもしれません。
私もまた、カウンセリングを通じて、そうした愛を伝えていければと思っています。
今日は、癒しが起こると、愛を感じられる閾値が下がるので、たくさんの幸せを感じることができる、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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