問題を深刻化させるのは、孤独であり、孤立感です。
だから、問題の渦中にいるときは、「この解決策を知っているのは、誰だろう?」といったように、常に外に意識を向けることが大切になります。
1.問題に疲れたときの処方箋
昨日の記事では、問題と向き合うのに疲れたときの処方箋、というテーマでお伝えしました。
カウンセリングでお話を伺うような問題は、長い時間付き合うことになることが多いものです。
家族との関係にしても、お金や仕事の問題にしても、パートナーとの関係性にしても。
なかなか短期決戦では解決しないことが多く、「もう、うんざりしてきた」とばかりに、問題に倦んできたりもします。
自分にとって大きな問題ほど、その傾向は強いものですし、それだけ時間がかかるということは、それだけ時間をかけてつくらてきた問題とも言えそうです。
こうした問題が長期化したときの対策というか、処方箋について、昨日は考えてみました。
問題が思ったように解決しないとき、どうしても停滞感が生まれますし、前に進んでいないように感じて、気分も落ち込んでしまうかもしれません。
そんなときは、問題が発生する前と、いまの自分の違いというか、問題が起きてから成長したところを見つめてみることを、昨日はおすすめしました。
こういうのって、「ある前提で探してみる」というのが大切で、何か変わっていることが、あるはずなんですよね。
いままで見えていなかった、人の痛みが感じられるようになった。
誰かを頼ることができた。
自分の力だけでやることの、限界を知った。
…などなど、ほんの少しでもいいんですが、自分のなかで変わったことを、言語化してみると、また問題と向き合っていくモチベーションも沸いてくるものです。
昨日の記事では、そんなテーマをお伝えしました。
2.この問題の解決策を知っている人は、誰だろう?
昨日の記事では、こうした自分の変化を探すとともに、問題の「対策チーム」を意識する、というポイントがありました。
何も、グループLINEをつくるわけでもなく(いや、つくってもいいんですが笑)、自分のなかでのチームを考えて、つくってみるんですよね。
チームを組むときには、いろんな技量やいろんな力を持った人が必要になります。
この「問題対策チーム」も同じです。
「この問題の解決策を知っている人は、誰だろう?」
「この問題を解決した経験がある人は、誰だろう?」
そんな視点で、味方になってくれる人を探してみるんですよね。
これが、とっても大切な視点で、どうしても自分だけの問題としてとらえてしまうと、どこまでもパーソナルなものであり、「誰もわかってくれないだろう」と、閉じていってしまうものです。
そうではなくて、「この問題を解決したことのある人がいる」と考えることができると、自然と意識が「解決できる」という方向に向いていくものです。
いま、その解決策が分からなくても。
そして、その解決策を知っている人が、思い当たらなくても。
意識がそちらに向くことで、アンテナが張られるんです。
だから、その解決策を知っている人や、その情報を、キャッチできるようになるんですよね。
3.孤立感が、問題を深刻化させる
問題がどれだけ大きくても、それだけで人は潰れないものです。
じゃあ、何がいけないかと言えば、孤立感です。
「この問題は、自分一人でなんとかするしかない」
「誰にも言わずに、自分だけで解決しないといけない」
そうした意識が強くなればなるほど、私たちは孤独になりますし、孤立感を抱えます。
これが、問題を深刻化させるんですよね。
どんな問題であっても、です。
反対に、その問題を誰かと共有できたり、頼ることのできる誰かがいれば、その問題は必要以上に重くはなりません。
問題を深刻化させるのは、孤独であり、孤立感です。
だから、問題の渦中にいるときは、常に「この問題を解決できる人は」といったように、外に、外に意識を向けておくことが、とても大切なことです。
逆に言えば、そうすることができれば、問題はもう半分か、それ以上は解決したようなものかもしれません。
すべての問題は、関係性の断絶から生まれる、という言葉もあるくらいですから。

今日は、孤立感が、問題を深刻化させる、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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