執着がきついと、どうしても「すぐに手放さないと」と思ってしまいます。
けれども、手放しのプロセスは感情の解放からはじまります。
だから、まずは未練タラタラでいいんです。
1.執着と手放し
昨日の記事では、執着と手放し、というテーマでお伝えしました。
執着しているとき、私たちは選択肢がないと感じます。
選択肢がないことを執着と呼ぶので、ニワトリとタマゴのようなものかもしれませんが笑
それはともかくとして、私たちはさまざまな対象に執着します。
パートナーや仕事、お金、あるいは、過去の実績だったり。
「彼しかいない、もう彼以上の人には出会えない」
「お金があれば、もっといろんなことができるのに」
執着しているときは、苦しいものです。
ずっと同じ選択肢を選ばないといけないわけですから。
しかし、こうした執着を癒そう、手放そうとしたときに、「ほかの選択肢もあるから」と理解しようとするのは、あまり効果がありません。
パートナーと別れたばかりで悲しみの中にいる人に、「世界にはこれだけたくさん人がいるんだから、もっといい人と出会えるさ!」と励ましても、どこか空々しいように。
もちろん、それは真実なのでしょうけれども、その人が苦しいのは、失った対象が唯一無二の存在であるからなんですよね。
選択肢があることを感じられることが、執着を手放した先にあるのでしょうけれども、いきなりそこに至ろうとするのは、あまりに性急なのでしょう。
手放しとは、執着している対象をポイっと捨てて、新しい対象を見つけることではありません。
むしろ、その執着から、純粋な「好き」という気持ちを抽出して、それを持ったまま、距離を空けるのが「手放し」のイメージです。
昨日の記事では、そんなテーマをお伝えしました。
2.感情を抑えるよりも、感じること
執着しているとき、私たちはその感情を感じるのが辛いので、蓋をしようとします。
「好きなんだけれど、もう会えない」
「もっとお金が欲しいんだけれど、いまは無い」
そうしたとき、「会いたい」「欲しい」という気持ちを、抑えつけて、なるべく感じないようにするわけです。
そして、その抑えつけたり、感情を隠したりすることが、執着を手放す近道だ、とも感じるのです。
けれど、あるものは、あるんです。
なかったことには、できないんです。
むしろ、あったのになかったことにすると、いろいろと不都合が出ますよね。
ほら、仕事でもあるじゃないですか、ミスをなかったことにすると、もっと悪い方向に行ったりしますよね笑
感情もまた、同じです。
執着に限った話ではないですが、湧き出てきた感情を感じずになかったことにすると、ものすごくそれにエネルギーを取られますし、イライラしますし、身体に悪い影響が出たりもすらします。
感じてあげないと、それはどこにも行かないですし、消えたりもしません。
それどころか、「ある」ものを「ない」ことにしているわけですから、どこか自分のなかでの不一致というか、そういったものを感じたりします。
それって、自分以上に、周りの人のほうが敏感に感じとったりするものです。
「あぁ、この人はなんか無理しているな。どこか、自分の言っていることと気持ちに、ギャップがあるな」
そうすると、周りの人との関係性にも、あまりいい影響を及ぼしません。
執着は辛いものですが、かといってそこに執着する感情を抑えつけたり、無視したりするのもまた、かえってしんどいものです。
3.未練タラタラでいい
未練タラタラで、いいんです。
執着しまくりで、いいんです。
それを、無理に抑えようとしなくて、いいんです。
それを一人で抱え込もうとするから、余計にしんどいんです。
そうした未練や執着を、信頼できる人や、安全な場で、吐き出させてもらいましょう。
それが、執着を手放していく、王道です。
執着は手放した方がいいですが、さりとて、「手放そう!」と思って、その日から手放せるようなものでもありません。
手放しにも、プロセスが要るんですよね。
そして、その最初にくるのが、感情の解放です。
それは、いまの感情でもあり、これまで溜めてきた感情でもあります。
たとえネガティブなものであっても、そうした感情を吐き出し、そして消化していくこと。
そうしていくと、感情は少しずつ色合いを変えていきます。
同じ「好き」という感情にしても、「どうして私のことを愛してくれないの?」というちょっと重いものから、「ただ、あなたの幸せを願っている」といった、少し純度の高いものへと、移り変わっていきます。
そうしたプロセスを経て、手放しは進んでいくものです。
だから、執着がきついときは、「もう、すぐに手放そう」と思うかもしれませんが、その気持ちを、感情を感じ尽くしていくことが、手放しの近道なのです。

今日は、未練タラタラでいい、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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