問題よりも、愛にフォーカスすることは、とても大切なことです。
そのためには、自分と相手の「愛し方」を知っておく必要があります。
1.問題よりも、愛にフォーカスを
昨日の記事では、問題となる心理を否定するよりも、そこにいたる愛を見つめることの恩恵、というテーマでお伝えしました。
問題となる心理を否定するよりも、そこにいたる愛を見つめることの恩恵。 - 大嵜直人のブログ
もとは、感情を溜め込むと、いろいろとよくないよね、というお話からでした。
感情を溜め込むのは、生理現象を我慢するようなものですから、自分に余裕がなくなりますし、何より溜め込んだ感情を外の世界に投影するので、周りの人との関係にも悪影響を与えます。
…とまあ、それは問題ではあるのですが、では「なぜ」「何のために」感情を溜め込んでしまうのだろう?という問いかけを持つことは、問題を扱う上でも違った視点を与えてくれます。
一つには、感情を溜め込むことで、誰かに愛を伝えたかった、愛したかったのかもしれません。
感情を溜め込むことでしか、大切な人を愛することができなかったのかもしれない。
もしそうなら、感情を溜め込むことは、問題ではあるかもしれませんが、それで自分を責めるにはあたらないですよね。
根源には、愛したかったという想いが、あったのですから。
この見方って、他のいろんな問題となる心理にしても、同じように見ることができます。
癒着や犠牲といった、よく出てくる問題があります。
それはそれで問題ではあるし、それゆえに苦しいことも、もちろんあるのでしょう。
けれども、そこに至るまでにあった、愛にフォーカスすることは、できるのではないでしょうか、というのが昨日のテーマでした。
そうした見方をすることができると、「問題があるから、自分はダメなんだ」という自己否定に陥るのではなく、「まあ、しょうがないよね。それだけ愛したかったんだもんね」と、自分を受け入れ、許していくことができるのです。
2.自分の、相手の、愛し方を知る
今日はこのテーマを、もう少し続けてみたいと思います。
このテーマの根底にあるのは、「愛にフォーカスする」という点です。
同じものごとを見ていても、何にフォーカスするかで、私たちの心のありようは大きく変わります。
見えている問題よりも、そこに至るまでにあった愛にフォーカスすることで、たくさんの恩恵を受け取ることができるようになります。
たとえば、応援しているチームの試合を観に行ったけれども、残念ながら負けてしまったとします。
そこで、敗戦という事実だけを見るのか。
それとも、試合のなかで光った、推しの選手のいいプレーにフォーカスするのか。
それによって、ずいぶんと帰り道の気分は違いますよね。
いや、これ別に、負けることが多い、私のドラゴンズ応援を擁護しているわけではありません笑
それはともかくとして、ここでポイントになるのは、「何をもって愛とするか」という点なんです。
そこにいたる愛にフォーカスするならば、何が愛であるのか?を知っておく必要がありますよね。
先ほどの例でいえば、いいプレーを見極めるための素養を磨いておく必要があるよね、ということでしょうか。
自分は、どんな愛し方をするのか。
相手は、どんな愛し方をするのか。
それを知ることは、愛にフォーカスするために必要な条件といえます。
3.愛し方を知る方法
人は、どのようにして「愛し方」を知ることができるのでしょう。
まずは、自分が愛されたことで、その愛し方を知る、というものがあります。
私たちが成長するなかで、親や家族、あるいは親しい人たちから受けてきた愛。
そうした愛を受けとることで、私たちは愛を知ります。
これは、最も基本的な方法といえると思います。
そして、もう一つは、自分の心と向き合うこと。
なぜ、自分がそんな行動をしてしまったのか。
なぜ、自分はいつも癒着してしまうのか。
そうした心理と、向き合っていくわけです。
もちろん、そのなかで、見たくもないものを見ることも、あるかもしれません。
でも、最後に残るのは、やはり愛です。
そこにいたると、いままで見えていなかった愛し方が、見えてくるものです。
「あぁ、こんな風にして、自分は愛してきたんだな」
これができると、それをその世界に投影しますから、周りの人の愛にも気づけるようになりますし、受けとれるようにもなります。
これ、自分の心と向き合うといっても、別に一人でやる必要はないんですよね。
カウンセラーなり、誰かの力を借りながら、進めればいいんですよね。
愛にフォーカスするためには、自分と相手の「愛し方」を知っておくことが、とても大切なことです。
今日は、愛にフォーカスるためには、自分と相手の「愛し方」を知っておく必要がある、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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