大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

パートナーシップの真髄は、最も愛し難い自分を、パートナーが愛してくれること。

パートナーシップのなかで最も素晴らしく、そしてある意味で最も怖いこと。

それは、最も受け入れられない、許せない、愛せない自分の部分を、パートナーが愛してくれることです。

1.パートナーとの関係性の不思議

今日は、パートナーシップについてのテーマを。

カウンセリングの中でも、このテーマが出ることが多いものです。

私たちは、いろんな人と関係性を結びますが、パートナーとの関係とは不思議なものです。

人によって順番は多少前後しますが、赤の他人から始まり、ただの知人、友人、親友、きょうだい、祖父母、父親、母親となるにつれ、自分との関係性は近くなっていきます。

その関係性のなかで特殊なのが、自分の子どもとパートナーです。

子どもは、小さいうちは関係性が近いのですが、成長するにしたがって離れていきます。

一方、パートナーは実に不思議です。

その関係性は赤の他人からはじまるのに、どんどん距離が近くなって、最も近い存在になったりしますし、また距離ができたりもします。

ある意味で、「自分に最も近しい存在の他人」にもなり得ますし、その逆もまた然りです。

そんなパートナーとの関係、パートナーシップは、私たちに実にさまざまなものを見せてくれますし、またそこから受ける恩恵もまた、大きいものです。

と、そんなことは、改めて書くまでもないのかもしれませんが笑

2.最も愛し難い自分を、愛してくれる素晴らしさと怖ろしさ

このパートナーシップにおいて、最も素晴らしいこと。

それは、自分が最も受け入れがたい、許せない、愛せない部分を、パートナーが愛してくれることです。

これ、出逢ったばかりのロマンス期の話ではありません。

付き合い始めてすぐのときは、「アバタもエクボ」よろしく、「どんな彼もステキ!」「彼女のすべてが好き」と感じるものです。

相手の見せてくれる新しい面のすべてが新鮮で、それがまた愛おしく感じる。

いいですよねぇ…ほんと笑

けれど、パートナーシップの関係性が長くなればなるほどに、その感覚も薄れていきます。

世間的には倦怠期と呼んだり、心理学ではデッドゾーンと呼んだりする期間が訪れます。

今日のテーマであるパートナーシップの真髄は、そこからの話です。

関係性が長く、そして深くなるほどに、自分のなかで最も嫌っている部分が、その関係性のなかで出てきます。

ズルくて打算的な自分。

弱く依存的な自分。

感情がコントロールできない、荒れ狂う自分。

自分自身が最も嫌っていて、決して受け入れられない闇が、誰のなかにでもあります。

その部分を、パートナーが愛してくれること。

それも、自分の想像を超えたかたちで、愛を贈ってくれること。

それこそが、パートナーシップの真髄とも呼べる、素晴らしさです。

だから、よく「自分の弱さを見せる」ことが、パートナーシップを円滑にする秘訣と言われるのは、そこと関連しています。

ただ難しいのは、それは依存的に愛することを求めるわけではない、ということです。

「ここまで自分でやってきたけれど、もう無理」

「絶対に愛せない。許せない。受け入れられない」

「もう、どうしようもない」

「煮るなり焼くなり、好きにせえ…」

その先に、奇跡は起こるんですよね。

ただ、それは素晴らしいことであると同時に、めちゃくちゃ怖いことでもあります。

だって、ねぇ、自分の一番嫌っている部分をさらけ出すなんて、誰だってしたくないし、怖いじゃないですか。

「こんなものを出したら、もう終わりだ…」みたいな怖さがあるものです。

3.相手の愛し難い部分は、自分自身の投影だから

最も愛しがたい自分を、パートナーが愛してくれること。

これ、逆の側から見ると、結局同じなんですよね。

関係性が深くなるほどに、私たちは自分の心をなかの闇を、相手に映し出すようになります。

「出逢ったころは、あんなにもステキだったのに、それがいまや…」

みたいなことは、誰でも経験があることかと思います。

でも、相手は相手であり、何も変わっていないんです。

そこに自分が何を映し出して見ているかが、変わっただけなんです。

だから、相手のなかに見える、イヤな部分、愛しがたい部分とは、自分自身のなかの同じ部分の投影です。

はい、イヤですねぇ…ほんと笑

けれど、それを愛することを通じて、私たちは自分を愛することを学ぶのです。

相手のなかに見える、その愛しがたい部分。

それを受け入れ、愛せたとき、私たちは自分自身をもまた、愛していることになります。

先ほどの「好きにせえ」と書いた部分と、矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、結局は同じことなんですよね。

相手を愛することは、結局、自分自身を愛することであり。

自分自身を愛することは、結局、相手を愛することでもあります。

鏡合わせの、同じことなんです。

最も愛しがたい自分を、パートナーが愛してくれること。

それは結局、

パートナーの最も愛しがたい部分を、自分が愛してあげることと、同じです。

それが繰り返されていくことに、パートナーシップの素晴らしさがあります。

だから、もし自分自身の弱さを、誰かに受け入れてもらったり、愛してもらったりした経験がある方は、ぜひその感覚を大切にしていただきたいなと思うのです。

自分以外の誰かの弱さや嫌っている部分を、愛してあげられるようにもなるのでしょう。

それが、パートナーシップを築くうえで、とても大切なことなのですから。

今日は、パートナーシップの真髄とは、というテーマでお伝えしました。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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