大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

三角関係、あるいは2番手の問題。

自分を2番手に置きたがる、三角関係の問題があります。

そのルーツをたどると、両親との関係に行き着くものです。

1.三角関係、2番手の問題

カウンセリングのなかで、三角関係がテーマになることがあります。

これ、意識している場合もあれば、あまり意識していないことも多々あります。

表象的な問題としては、「自分を2番手のポジションに置いてしまう」という形で出てくる

すごくわかりやすいのは、不倫の問題ですよね。

不倫が問題と言っているのではなく、相手に自分よりももっと大切な存在がいることに対して、苦しいと感じる問題です。

「自分はどうせ2番目なんだ」と感じて、苦しい。

これ、不倫という問題でなくても、パートナーが仕事や趣味で忙しくて会ってくれない、実家とべったりといった形で出てくることもあります。

あるいは、仕事において、いつも上司が自分ではない同僚を評価する、といった形をとることもあります。

いずれにせよ、自分にとって大切な相手から、いつも2番手のポジションになってしまうというのは、いろんな形で出てきます。

そりゃあ、自分にとって大切な相手や、好きな相手からは、一番に好かれたいと思うのが当たり前ですが、そうならないのはしんどいものです。

「自分」、「相手」、そして「相手が大切にしている存在」という、三角関係の問題といえます。

三角関係、と書くと思春期の恋愛を想起させますが、これが結構難しい問題なんですよね。

2.三角関係のルーツは、両親との関係

先ほどの三角関係のルーツをたどっていくと、私たち自身の両親との関係性に行きつきます。

男性であれば、母親。

女性であれば、父親。

この異性の親に対しての好意が、そもそも三角関係の一部になっています。

それは、そうですよね。

母親には父親が、父親には母親という存在がいるわけですから。

そうした存在がいる中で、異性の親に持つ好意は、三角関係をつくってしまうものです。

このとき、異性の親が、自分よりもパートナーを大切にしていると感じてしまうと、「自分は2番手なんだ」という感覚を持ちやすく、それは無力感や無価値観として現れることが多くなります。

それはそれで悲しいんだけれども、でもその状態が落ち着くんですよね。

散らかっていても、なんか実家が落ち着くような感覚でしょうか。

だから、自分が2番手でないと、なんかむず痒いし、悪いような気がする。

だから、パートナーがすでにいる相手やハードワーカーといった、「自分を一番にしてくれなさそうな人」にどうしようもなく惹かれてしまうこともあります。

両親との関係性を、その相手との中で再現している、ともいえるでしょうか。

これは、自分がそう意識していなくても、無意識にそうしてしまうこともあります。

じゃあ、異性の親に愛されたらいいか?というと、ことはそう単純ではありません。

その場合は、同性の親に対して罪悪感を抱いてしまう、という形で出てくることがあります。

そうすると、自分は毒である、自分は汚れている、といった感覚を持ちやすくなりますので、それが生き辛さとなって表れてくることがあります。

いずれにしても、母親、父親、そして自分という三角関係は、私たちの人間関係に大きな影響を与えるものです。

3.父を母に、母を父に返すこと

こうした三角関係を癒していく王道の一つは、父を母に、母を父に返すことです。

もっといえば、お父さんとお母さんの生き方を受けれること、でしょうか。

両親との関係性のなかでは、私たちの原初的な感情がとても出やすいものです。

「もっと、私のことを見てほしかった」

「お母さんを、大事にしてほしかった」

「ずっと寂しかった、もっとかまってほしかった」

…などなど、さまざまなニーズや、そういった感情が出てくるものです。

そうした感情は尽きないものですが、それはそれとして、父と母の生き方を受け入れる、承認するという感覚です。

お父さんは、お母さんと一緒に生きてきた。

もちろん、その中ではケンカすることもあるでしょうし、つらいことや悲しいこともあることでしょう。

その反対に、たくさんの喜びを分かち合うことも、あったことでしょう。

もちろん、その中の一部は、自分の望んでいたものでは、なかったかもしれません。

それでも、お父さんとお母さんは、一緒に生きてきた。

お父さんとお母さんは、幸せに生きてきた。

それを、認め、受け入れていくこと。

これ、別に両親の関係性がどうあろうと、いまは別れて別の道を歩いていたとしても、それを受け入れることは可能なんですよね。

むしろ、仲が悪いから不幸せととらえるのは、自分自身の価値観で両親を裁いてしまっている可能性だってあります。

ちょっときつい表現ですけれどね。

自分からどう見えようとも。

お父さんとお母さんは、二人で幸せに生きてきた。

それができると、徐々に三角関係は癒されていきます。

両親との関係性を再現しようとしなくなりますし、自分自身の幸せのために生きることができるようにもなります。

むしろ、自分が幸せになることが、お父さん、お母さんを最も喜ばせることだ、と思えるようになります。

もちろん、すぐには難しいかもしれません。

でも、たとえいま三角関係のなかにいたとしても、そこに向かうことは必ずできるんです。

それを、私は伝えていきたいと思っております。

今日は、三角関係、あるいは2番手の問題、というテーマでお伝えしました。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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