秋分を過ぎて、時候は「寒露(かんろ)」に入りました。
夜が長くなり、露が冷たく感じられるころ。
朝晩の冷え込みますが、澄んだ秋晴れの日が多くなり、実に過ごしやすいころとされます。
そういえば、中秋の名月も、今週でしたね。
とはいえ、夏の異常な暑さの影響でしょうか、日中はまだ30度を超える日があり、また台風の影響でしょうか、湿気の高さを感じる日が多かったように思います。
季節は確実に変わりゆくのですが、まだ名残のような暑さは残っているようです。
七十二候では、「鴻雁来(こうがんきたる)」、もしくは「菊花開(きくのはなひらく)」のころです。
ツバメと入れ替えに、北の方から雁がやってくる時候であり、また秋の花の代表格である菊の花が咲くころですね。
菊の品評会などの催しが開かれるのも、いまのころですよね。
それにしても、夜が訪れるのが早くなりました。
6時を過ぎると、もう暗くなっていて、「あれ、もう夜か」と思うことが多くなりました。
それとともに、朝の澄んだ空気の心地よさも、また秋らしくなってきたように思います。
路傍で見かける花も、色彩のなかに、どこか落ち着いたものが感じられるようになってきたのは、気のせいでしょうか。
色で季節を感じるというのも、またいいものですよね。
時候の寒露の通り、朝露が草花についていることもあり、実に美しく感じるものです。
色彩、そして水で秋の深まりを感じるころのようです。
過ごしやすい季節になってきました。
動くもよし、ゆっくりするもよし。
心地よい季節を味わいながら、楽しみたいものです。
今日もまた、どうぞご自愛くださいませ。