今日は競馬関係の書籍のご案内です。
以前よりご縁をいただいております、競馬コラム&ニュース ウマフリさまの共著が2月18日に新たに発売となりました!
今回の書籍にも、私は少しだけ裏方で参加させていただきました。
強さと激しさの鮮烈な記憶
あの震災の年、G1「3勝」の名馬の全弟に過ぎなかった小さな栗毛馬がクラシックロードを駆け抜けた。突き放した皐月賞、雨を切り裂いた日本ダービー、地響きのような歓声に迎えられた菊花賞と勝ち進み、史上7頭目の牡馬クラシック三冠馬が誕生した。
古馬となってもライバルを寄せつけない強さは変わらず、勇躍フランスへ乗り込んだ凱旋門賞では世界の頂点に立つかに見えた。
ゴール後に騎手を振り落としたり、制御不能の大逸走から猛然と追い上げたり、偉大な父ステイゴールド譲りの気性の激しさから来る逸話の数々も愛おしい。
見るものの心をとらえて離さない史上稀に見る個性派名馬の軌跡をたどる。
史上7頭目の三冠馬、オルフェーヴル。
私も大好きな馬です。
ウマフリさんにも、以前にオルフェーヴルの引退レースをテーマに寄稿させていただいたことがあります。
[有馬記念]その走り、かくも偉大なり。 - 2013年有馬記念・オルフェーヴル | ウマフリ | 競馬コラム&ニュース
他馬を圧倒する脚力と、制御できないまでの激しさ、それと同居する精神的な脆さ。
激しさと脆さ、強さと弱さ、美しさと悲しさ。
それらが同居する、実に魅力的なサラブレッドでした。
そんなオルフェーヴルの魅力を余すことなく伝えてくれるのが、本書です。
オルフェーヴルのライバルたちや血統にゆかりのある馬たち、有識者たちによる馬体や血統の研究、そして管理した池江泰寿調教師をはじめとした関係者のインタビューもたっぷり。
そして、現役時代の足跡をたどる「オルフェーヴルかく戦えり」は、手塚瞳さんが執筆。
オルフェーヴルと、関係者が走り抜けた時間をぎゅっと濃縮して、それにずっと浸っていられるくらい、素敵な仕上がりになっています。
手塚さんの文、いいですよねぇ…ほんと。
そんな「オルフェーヴル伝説」、発売となりましたので、ぜひお手に取ってみてください!