大嵜直人のブログ

文筆家・心理カウンセラー。死別や失恋、挫折といった喪失感から、つながりと安心感を取り戻すお手伝いをしております。

親しい人の死と、自分の生を考えるお盆のころ。

自分の誕生日がお盆の期間にあるので、小さいころはいつも夏休みの期間中でした。

学校で「誕生日おめでとう!」と祝われている子を見ると、うらやましく思ったものでした。

自分はいつも夏休みの最中で、しかもお盆だからあまり「誕生日」という感じでもないのでした。

それも、歳を重ねてみると、自分の生まれたことと、亡くなった先祖を敬うことという、生と死を考える時間になってきたように思うのです。

お盆とは、本来そういう期間なのでしょうけれども。

 

その日は雲が出ていたせいか、少し暑さが緩んだ日でした。

8月に入って、容赦のない暑さが続いていたので、ありがたい日でした。

お墓のある菩提寺まで、車で1時間ほど。

高速を使えばもう少し短縮できるのですが、いつも下道をのんびりと行くのです。

車の運転というのは、適度なストレスがありながら、一人になれる良い時間のように思います。

流れていく景色を眺めながら。

いろんなことが頭に浮かんでは、流れていくようです。

こういう時間が、やはり必要なんでしょうね。

誰かと過ごす時間も、大切な時間。

一人でいる時間もまた、とても大切な時間。

お盆が与えてくれた、ありがたい時間のようです。

 

通り道の花屋さんで、お供え用のお花を買って。

ほおずきの橙色を見ると、お盆の時期だな、と深く感じるのです。

同時に、夏の終わりを感じて、寂しくもなります。

とはいえ、しばらくはそんなことを考えることもない暑さが続きそうではありますが。

 

ちょうどお昼頃についたせいか、菩提寺は誰もおらず、ひっそりとしていました。

少し雲が多いせいか、思っていたほどの暑さではありませんでしたが、それでも歩いているだけで汗がにじみ出てくるような、そんな暑さでした。

手桶に水を汲み、墓石を磨き。

買ってきた生花を活けて、ロウソクと線香に火をつけます。

線香の香りを嗅ぎながら、今年もまた、このお盆に来れたことに感謝を。

お盆、夏の日。

いい日になりました。