悩みとは、その人にとってそれだけ大切なものです。
そして、悩みはその人の才能の在りかを、正確に指し示してくれます。
悩みながらも、人間関係をあきらめないということの価値と、その才能についてお伝えします。
オンラインカウンセリング無料相談・ココロノマルシェに寄せられたご相談に、回答させていただきます。
【怒られます】
はじめまして。私は昔から周囲の人を苛立たせることが多いです。
幼少期はおとなし過ぎて周囲を困惑させ、小中では真面目な反面、人が言わないことをぽろっと言う癖からいじめられ、反省して好かれる人になる努力をして友達もできました。
ただ最近、自分軸を学んで本来の自己を解放しようとするほど、昔の困った自分が復活する感覚で、思ったことをはっきり言いすぎる癖が暴発し、怒られたり、周囲との小さなトラブルが絶えません。また、人の本心を言い当てすぎてキレられたりもよくします。
自分の怒りも、コントロールしつつではありますが結構素直に相手に伝えてしまい、角が立つとか言われます。(それでうまくいくこともあるのですが)
昔の友達とも疎遠です。
こちらが誘う担当だったのをある時からやめたら、関係がどんどん切れました。
自分の気質を直すべきか、別の方面に何か伸ばすべきなのか、方向性に迷っています。
やり方が間違っているのかもと思ったり。
アラフィフなのにまだ迷子な感じです苦笑 大人というより、純真な子どもに戻ってしまった感じもします。
次のステップへのヒントがいただければ嬉しいです。
他の方の相談もいつも楽しく拝見しています。
(あこのん さん)
あこのんさん、ご相談ありがとうございます。
文筆家・心理カウンセラーの大嵜直人が、回答させていただきますね。
さて、あこのんさんは、ご自身の方向性に迷っておられるのですね。
それだけあこのんさんが、ご自身と真摯に向き合ってこられたからこそ、そんな時期が訪れるのかもしれませんね。
そんな大切な時期のお悩みを、こうしてご相談文でお送りいただきまして、ありがとうございます。
これからのあこのんさんに、少しでもヒントとなるような回答になりますよう、書いていきたいと思います。
さて、あこのんさんは、周りの方との関係で、悩まれておられるのですね。
自分の気持ちを素直に伝えると、角が立つこともあれば、それでうまくいこともある。
感じたことを、そのまま伝えると、怒る人もいれば、そうでない人もいる。
おとなしくし過ぎても、周りは困惑してしまうし、自分を抑えるのもしんどい。
人間関係というのは、かくも難しいものですよね。
そんな中で、あこのんさんが、ご自身と向き合ってこられたことは、本当に素晴らしいことだと思います。
>幼少期はおとなし過ぎて周囲を困惑させ、小中では真面目な反面、人が言わないことをぽろっと言う癖からいじめられ、反省して好かれる人になる努力をして友達もできました。
あこのんさんが、「好かれる人になる努力」をされてきたこと。
辛い経験をされながら、よく人間関係に絶望せず、ご自身を変えようとされてきましたよね。
>ただ最近、自分軸を学んで本来の自己を解放しようとするほど、昔の困った自分が復活する感覚で、思ったことをはっきり言いすぎる癖が暴発し、怒られたり、周囲との小さなトラブルが絶えません。
そして、最近は自分軸を学んでおられるのですよね。
とても、素晴らしいことだと思います。
自分と向き合うなかでは、本当にいろんな自分に出会うものです。
忘れていた、昔の自分。
とてもいとおしい、健気な自分。
これは自分じゃない!と思いたい自分。
時には、見たくもなかった自分に会うことも、あるかもしれません。
けれども、それは自分と向き合っているからこそ、なんだと思います。
どんな自分も、大切なあこのんさんの一部です。
どうか、そこまで向き合ってこられたことを認めて、ご自身のことをねぎらってあげてくださいね。
さて、相変わらず前振りが長くなってしまう私の回答ですが笑、少しずつご相談を一緒に考えていきたいと思います。
私があこのんさんにお話を伺えるのであれば、こんなことを伺うかもしれません。
「どうして、そんな辛い経験をされているのに、人間関係をあきらめないのでしょうか?」
人間関係の善し悪しという価値判断を抜きにして、一緒に考えてみたいな、と思うのです。
人と関わることを、避ける生き方をされる方もいます。
それが良い/悪いということを判断したいわけではなく、それがその人に合った生き方なのかもしれません。
たとえば、営業職のようにお客さんと話すのが得意な人もいれば、
一日中、画面と向き合ってプログラミングをするのが好きな人もいます。
もちろん、多かれ少なかれ、人は他人と関わらないと生きていけない、社会的な生き物です。
けれども、その程度は、その人に合ったものがあるはずです。
その上で、あこのんさんのご相談文の根底には、「どうやったら、人とうまく関われるだろう?」という通奏低音のようなものが流れていると、私には感じられます。
言葉を換えれば、
「どうやったら、周りの人を喜ばせられるだろう?」
「どうしたら、目の前の人が笑顔になってくれるだろう?」
という想いかもしれません。
繰り返しになりますが、どうして、辛い経験やトラブルを経験されながら、人間関係をあきらめないのでしょうか。
とても根本的なことなのですが、
自分にとって、大切なことでしか、人は悩みません。
自分にとって、大切なことでしか、人は悩みません。
大事なことなので、2回言ってみました笑
漫才師は、お客さんをどうやって笑わせようか、いつも考えていると思います。
アーティストは、自分のライブに来たファンが楽しんでくれるかどうか、いつも悩むと思います。
広告代理店に勤める友人は、商品の良さをどうやって届けようか、いつも悩んでいます。
ある経営者の方は、いつも資金繰りに頭を悩ませます。大切な従業員、取引先に、きちんと支払いをしたいと思うからです。
彼ら、彼女らは、時には夜も眠れないくらい、悩んだりするかもしれません。
それは、それだけ彼ら、彼女らにとって大切なものだから、だと思いませんか?
大切なものだからこそ、悩みも深くなる。
あこのんさんにとって、人間関係というのは、上に挙げた人と同じくらい、大切な悩みなんだと思います。
そして同時に、悩みというのは、才能の在りかを正確に指し示してくれます。
笑いに関して四六時中悩める人は、お笑いの才能がある人です。
どれだけお客さんが喜んでくれるかに悩める人は、アーティストとしての才能がある人です。
どんな広告をつくるかで悩める人は、届ける才能がある人です。
資金繰りに悩める人は、経営者としての才能がある人です。
その人の悩みというのは、ある意味でほんとうに尊いものです。
私も、カウンセリングで、クライアント様の悩みを伺っていく中で、その才能があまりに美しいと感じる経験を、させていただいてきました。
その人が何に悩むのかは、その人の才能を指し示してくれます。
さて、だいぶ煮詰まってきた気がするので、あこのんさんのお話に戻りますね。
悩みが才能であるとするなら。
あこのんさんの才能とは、どんなものでしょう。
もしお話を伺えるのであれば、一緒に考えてみたいところです。
相談文から私が感じる、あんのこさんの唯一無二の才能は、やはりこちらでしょうか。
>また、人の本心を言い当てすぎてキレられたりもよくします。
これ、めちゃくちゃすごくないですか?
相手の本心を言い当てすぎちゃうんですよ?
誰しも、自分の本心が分からないものです。
自分では分からないからこそ、カウンセリングやコーチングを受けたりしますし、あるいは占いなんかもそうかもしれませんよね。
それを、あこのんさんは、ナチュラルにやっておられる。
それは、すごいことです。
ただ、あまりに素晴らしすぎるがゆえに、あこのんさんがそのことに無自覚でいると、周りとの要らぬ葛藤が生まれてしまうのかもしれません。
だって、上に書いたように、みんなわざわざお金と時間をかけて、心の準備をした上で、それを知りにいくわけですから。
それなのに、身構えていない状態で、自分の本音を言い当てられてしまったら、怒るのも無理はないのかもしれません。
もちろん、だからあこのんさんが悪いとか、そんなことは全くありません。
それくらい、あこのんさんの感受性は鋭く、素晴らしいものを持っておられると、私はお伝えしたいのです。
それは、あこのんさんの生まれ持っての才能かもしれませんし、「人に好かれる努力」をされていくうちに、後天的に身につけられたものかもしれません。
ただ、それくらい素晴らしい才能があると自覚していただけるだけで、少し違ってくるのかもしれません。
>自分の気質を直すべきか、別の方面に何か伸ばすべきなのか、方向性に迷っています。
>やり方が間違っているのかもと思ったり。
何も直さなくていいと私は思います。
何も、間違っていないと思います。
ただ、あこのんさんの持っておられる才能を、そのままに受け取ること。
それだけで、いいと思います。
そうすると、それをどうやって、誰と、分かち合おうかという方向に、意識が向いてくると思います。
それは、周りの大切な人に向けてかもしれませんし、お仕事を通じて活かしていく、という方向かもしれません。
>他の方の相談もいつも楽しく拝見しています。
こう書いておられますが、もしかしたら、ご相談にお答えする立場なんかが、あこのんさんにフィットするかもしれませんね。
だって、それだけ相手の本心が、分かってしまうのですから。
>アラフィフなのにまだ迷子な感じです苦笑 大人というより、純真な子どもに戻ってしまった感じもします。
「純真な子」どもって、とっても素敵じゃないですか!
アラフィフで、純真さを取り戻せるって、多くの人の光になると私は思います。
才能って、突き詰めていくと、とてもピュアなものです。
ただ、目の前の人を喜ばせたい。笑顔にしたい。
そういった想いが、いろんな形になって現れることを、才能と呼ぶのかもしれません。
ぜひぜひ、そのままに。その、素敵なままに。
そうそう、最後にもうひとつだけ。
>昔の友達とも疎遠です。
>こちらが誘う担当だったのをある時からやめたら、関係がどんどん切れました。
才能を磨く過程で、人は孤独になる時期があります。
それは、とても寂しいものですが、あこのんさんとご縁があれば、きっとまたつながります。
そして、あこのんさんを本当に求める方との出会いも、増えていくと思います。
そのかけがえのない才能が、さらに輝きますよう。
あこのんさんのこれからを、心より応援しております。
このたびは、ご相談いただきまして、ありがとうございました。
大嵜 直人
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本日ご紹介するのは私の同期であります、「ゆり子」カウンセラー。
北の大地で「こころを抱きしめる」ゆり子カウンセラー。
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