人の成長と同じように、パートナーシップもまた、螺旋階段のように成長し、深化してくものです。
「以前と同じだ」と感じて、自分を否定する必要は、まったくありません。
1.パートナーシップを考えるための「順序」
先日の記事では、パートナーシップを考えるための「順序」というテーマでお伝えしました。
パートナーシップを考えるための「順序」。 - 大嵜直人のブログ
「まず、自分」
これは、パートナーシップに限らず、どんな問題を考えるときでも大切な原則です。
自分が何を感じているのか。
自分は何がイヤなのか。
自分は何がしたいのか。
そうした「自分」と向き合うことなしに、周りのことを先に考え出すと、泥沼にはまってしまうものです。
自分軸と言われたりもしますが、まず自分と向きあい、自分を整えることが、何よりも大切なことです。
その上で、パートナーシップを考えるためには、「順序」があるというのが昨日のテーマでした。
「まず、自分(わたし)」
「次に、相手(あなた)」
「そして、自分と相手の関係(わたしたち)」
これが、パートナーシップで何かを考えるときに、大切にしたい順序です。
自分が整ってから、相手のことを考える。
そして、それができたら、「わたしたち」のことを考えてみる。
この順序をすっ飛ばすと、パートナーシップは停滞したり、前に進みづらくなってしまったりします。
先日のテーマでは、そんなテーマをお伝えしました。
2.その順序は、何度でも繰り返す
今日は、そのテーマをもう少し掘り下げてみたいと思います。
このパートナーシップの「順序」って、一度限りのものではないんですよね。
二人の関係性のなかで、何度でも繰り返されるものなんです。
イメージとして、一直線に「わたし、あなた、わたしたち」と並んでいるというよりも、最後の「わたしたち」の次に、また「わたし」に戻ってくるような感じでしょうか。
ただ、そこで戻ってくる「わたし」は、以前と同じ「わたし」ではありません。
一周回って、成長した「わたし」なんですよね。
さしずめ、螺旋階段のように、同じ場所に戻ってきているんだけど、高さが違うような、そんなイメージが近いのかもしれません。
パートナーと関係性を深めていくと、当然ながら、同じ方向を向くことができて、仲がいい時期もあれば、そうではない時期も出てきます。
それは決して悪いことでも何でもなく、関係性が深まったがゆえに、そうなるんですよね。
「わたしたち」の季節が過ぎると、また「わたし」の季節に戻ってくるような。
たとえば、いまは猛暑というか、酷暑といえる気温が続いていますが、それも永遠に続きませんよね。
満ちては欠ける月のように、その暑さもいつしか、涼しさにかわり、やがて陽だまりが恋しくなる季節になります。
パートナーシップの順序もまた、それと同じです。
それだからこそ、関係性を深めていけるのでしょうね。
当然ながら、「わたしたち」を経て、「わたし」と向き合うステージに戻ってきたとき、そこでは以前よりも深く自分と向き合えるはずです。
以前は見えなかった、自分の価値や才能を見ることができるでしょうし、心の奥底に沈めていた本音に気づくことも、あるかもしれません。
3.人の成長は、螺旋階段を上るように
人の成長もまた、よく螺旋階段を上るようなイメージにたとえられます。
同じ問題や同じ感情と、何度も向き合わないといけないこともあるのでしょう。
けれども、それは決して成長していないのではなく、以前の自分とは異なる、成長した自分で向き合うことができるからなんですよね。
パートナーシップもまた、同じです。
自分、相手、そして自分と相手の関係性。
その順序を繰り返しながら、パートナーシップは深化していきます。
だから、
「また、この問題か…」とか、
「まだ、自分と向き合わないといけないのか…」とか、
思わなくても大丈夫なんです。
同じ問題のように見えても、以前と見える景色は変わっているものです。
成長していないように見えても、以前の自分とは違うものが見えているはずなんです。
だから、そうした自己否定の罠にはまらなくても、いいんです。
いま、自分がすべきこと。自分が考えるべきこと。
それは、「自分のこと」なのか。
それとも、「相手のこと」なのか。
それとも、「わたしたちのこと」なのか。
その順序を意識していれば、大丈夫なんです。
今日は、パートナーシップもまた、螺旋階段を上るように成長していくもの、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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