三重県鈴鹿市にあります、「椿大神社(つばきおおみわやしろ)」に参拝してきました。
私の住んでいる名古屋から、そんなに遠くはないのですが、これまでご縁がありませんでしたが、初めての参拝することができました。
こういうのって、ほんとにタイミングとご縁ですよね。
近くに住んでいても、目に入らなかったり、知らなかったり。
知っていても、都合が合わなかったり。
「推しは推せるときに推せ」ではないですが、その時、そのタイミングで行けるというのは、実にありがたいことです。
午前中の早い時間に、駐車場に着くことができました。
「伊勢の国一の宮」の文字が、目を惹きます。
秋晴れではありましたら、数日前からずいぶんと気温が下がって、少しひんやりとした感じのする境内でした。
11月の上旬の週末ということもあり、この日は七五三の参拝客がありました。
着飾った小さな子どもの姿を目にすると、その未来に祝福と祈りを捧げずにはいられません。
雄大な木々に抱かれた、境内。
この木陰を歩いていると、実に心地よく。
椿大宮社の創建は、垂仁天皇の御代。
そこから二千年以上の時を重ねています。
主神として猿田彦大神を祀っており、全国でお祀りされている猿田彦大神の総本宮でもあるそうです。
猿田彦大神といえば、天孫・瓊々杵尊(ににぎのみこと)が降臨されたときに、高千穂の地に先導したとされる、「みちびきの神さま」。
そういえば、同じ三重県の伊勢神宮のすぐそばにも、猿田彦神社がありました。
本殿にて参拝を。
実に静かな、いい時間でした。
椿大神社の「椿」の由来ですが、仁徳天皇の御代に、御霊夢により「椿」の字をとって社名とされたとのこと。
こういう話を聞くと、おもしろいですよね。
こちらは、別宮椿岸神社。
猿田彦大神の妻神・天之鈿女命(あめのうずめのみこと)を主神として祀っておられます。
天之鈿女命といえば、天照大神が天の岩戸に隠れた際に、その前で舞を踊られました。
その踊りを見て、他の神さまが大いに笑い、その笑いでもって天照大神を誘い出すことに成功した神さま。
そこから、芸事の神さまとして祀られていることが多いのですが、この境内にも多くの芸事に励まれる方のお名前がありました。
人を楽しませる、笑わせる。
いつの世でも、それができるというのは、実に偉大なことです。
芸事に、まっすぐに、ひたむきに。
境内に林立する木々のように。
そんなことを感じながら、参拝させていただきました。
こちらは、その横にある龍蛇神両地神社の「かなえ滝」。
木々もいいですが、やはり水はいいですね。
それも、流れる水はいいものです。
龍蛇神とは、大国主大神の御使神で、出雲地方に由緒があり、十月の「神在月」に吹く強風によって「神々の先導役」として「稲佐の浜」に漂着するセグロウミヘビのことだそうです。
その姿が神の使いである「龍」とも似ていることから、「龍蛇神」として篤く信仰されているとのこと。
龍は、神さまの使いなのですよね…
龍といえば、ドラゴン…ドラゴンズ…笑
我らがドラゴンズは、来年こそはいい成績を残してほしいものです。
境内には、もう山茶花が咲いていました。
冬に向かうこの時期、実に美しい色。
その色を眺められたことが、また今日の参拝を彩ってくれました。