新年の空気も、少しずつ通常運転に戻りつつありますね。
ほんと、この空気というのは不思議なもので、お正月は「ぽわーん」とした静かな空気だったのが、徐々に抜けていくようです。
お正月の松を飾っておく「松の内」も、1月7日までだったり、1月15日までだったりしますよね。
けれども、3が日を過ぎると、どこかお正月という感じでもなくなりますね。
海外では、新年の1月1日は盛大に祝って、1月2日から普通に仕事というところも多いそうですが、そういう意味では、日本のお正月はのんびりなのかもしれません。
時候は、冬至を過ぎて「小寒」に入りました。
いわゆる「寒の入り」とされ、いよいよ冬の本格的な寒さが訪れるころです。
これから立春まで、一年で一番厳しい寒さの時期になります。
朝、散歩をしていても、「寒さが一段ギアを上げてきたな…」と感じます。
ここのところ、暖冬が続いていましたが、今年の冬は寒いのかもしれません。
七十二候では、「芹乃栄(せりすなわちさかう)」。
春の七草のひとつである「セリ」が、生えはじめるころとされます。
そういえば、そろそろ七草がゆの時期ですね。
年末年始を過ぎて、おかゆを食べる習慣というのは、実にいいものです。
寒さにしても、暑さにしても。
適温を過ぎると、厳しさとして感じられるものです。
ただ、やはり寒さの方が、「厳しい」という表現は似合っているようにも思います。
寒いと、どうしても身体が縮こまりますし、固くなってしまいます。
けれども、寒さのなかで春を待つ時間は、とても大切なものだったりもします。
なにも変わらないように見えて、その乾いた地面や、葉の落ちた木々は、春の芽吹きにむけての力を蓄えています。
厳しい、寒さ。
それが訪れるいまの時期だからこそ、感じられることがあります。
どうしても、猫背になってしまいがちなこの時期ですが。
その寒さは、私たちに凛として歩くことを教えてくれるようです。
寒さのなかでも、背筋を伸ばして歩いていきましょう。
とはいえ、お風邪など召されませんよう。
今日も、どうぞご自愛くださいませ。