感情を抑え込んでいると、どうしても自分の本音がわからなくなります。
それは、自分の周りの大切な人との関係性にも影響してしまうのです。
1.感情を感じることは、弱さではなく強さ
昨日の記事では、感情を感じることは強さである、というテーマでお伝えしました。
感情を感じることは、弱さではなく強さ。 - 大嵜直人のブログ
感情を感じる、というお話の流れでした。
感情とは、私たちが自分の意志でコントロールできるものではなく、勝手に浮かんでは消えていくものです。
しかし、それを我慢したり、抑圧したりすると、避けたりしていると、さまざまな問題がでてきます。
感情を感じるというのは、ある意味で生理現象に近いものなのに、それを自分の意志で抑えようとすると、無理が生じるわけです。
トイレに行くのを我慢し続けると、えらいことになりますよね笑
それに、ネガティブな感情を感じることを避けていると、そのうちにポジティブな感情も含めた感情すべてに対して、不感症のようになります。
無感動、無関心、自分がロボットになってしまったような、そんな感覚に陥ったりすることすらあります。
感情を抑え込んでしまうのは、いろんな問題を引き起こすものです。
そして、自立的な人ほど、自分の感情を感じることを嫌うものです。
自立とは依存を嫌ってするものですが、感情的な自分というが、依存の象徴でもあるわけです。
だから、自立するほどに「もう、あんな弱い自分には戻りたくなり」とばかりに、自分の感情を避けるようになります。
けれど、感情を感じることって、弱さではなくて強さなんですよね。
自分の感情と向き合い、それを感じきることができること。
それは、依存の弱さではなく、強さといえます。
そして、感情を感じるがゆえに、私たちの生にも彩りと豊かさが生まれるのです。
昨日の記事では、そんなテーマをお伝えしました。
2.感情はミルフィーユのように
感情は不思議なもので、それを感じると、その奥にある感情が出てきたりします。
よく言われるのが、「怒り」です。
(「怒り」は感情か?という議論もありますが、いったん感情として見てみます)
「怒りは感情の蓋」といわれるように、何か別の感情を隠すために怒る、ということを私たちはよくします。
ものすごく単純なたとえですが、出席者の多い会議で資料のミスを指摘された発表者が、怒っているとしたら…そうですね、「恥ずかしい」という感情を隠すために、怒っていることがあります。
ほかにも、「怒り」の奥底には、途方もない「悲しみ」が横たわっていたり、そんなこともありますよね。
感情とは、ミルフィーユのようなもので、一つの感情を感じていくと、その奥にある感情が出てきて、そしてそれを感じると、さらに奥にある感情が…というように、広がりがあるものです。
これは、なんとなく感覚的にわかる人も、多いのではないでしょうか。
ショックなことがあって、友だちに話を聞いてもらっていたら、話しているうちに感じていることがどんどん変わっていったりしますよね。
カウンセリングの中でも、よくそうした感情の層を下りていくことがあります。
そして、ある程度その層を下りていくと、そこには安心感というか、なんだかほっとする感情に出会えるものです。
それを、感情を感じつくすと表現してもいいでしょうし、愛とつながる、と言うこともできるのでしょう。
感情はミルフィーユのように層になっている。
それゆえに、表層に出てくる感情は、自分の奥底にある本音とはずれていることがあります。
3.感情を抑え込んでいると、本音がわからなくなる
この、本音がわからなくなる、というのが感情を抑圧することで起こる、大きな問題の一つです。
パートナーシップなど近い相手との関係性を、蝕んでしまうことが往々にしてあります。
表層的に出てきた感情はなんとなく感じているけど、それがイヤな感情だから、蓋をしてしまう。
そうすると、なんとなくその感情が残ったままになって、自分の本音と離れた行動をとってしまって、相手との関係性を蝕んでしまうことになります。
「最近、彼女から連絡の頻度が減って、寂しい」
「寂しさを感じたくないから、感じていないふりをする」
「彼女から、『どうしたの?』と言われても、別に…と返したりする」
「でも、その寂しさの奥にあるのは、彼女への愛おしさであり、もっと親密になりたいという想い」
「そうした本音から離れてしまって、彼女との関係性がぎくしゃくしてしまう」
…とまあ、めちゃくちゃ単純化しましたけれど、本音を隠してしまうと、ロクなことがないんですよね。
それは、自分にとっても、相手にとっても。
感情を抑え込んでいくと、自分の本音と離れてしまう危険性が高くなります。
そういった意味でも、自分の感情と向き合い、感じつくしておくというのは非常に大切なことなります。
感情を感じるというのは、体力を使いますし、時間も必要ですし、忙しいとどうしてもおざなりになってしまったりするものです。
ただそれは、自分のためだけではなく、周りとの関係性を考える上でも、とても大切なんですよね。
自分のためにも、周りのためにも。
自分の感情を大切に扱い、向き合っていくことが必要なのです。

今日は、感情を抑え込んでいると、本音がわからなくなる、というテーマでお伝えしました。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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